これを聞く限り、久保がこの先、突如として飛躍的に出場時間を伸ばすことはないように思われるが、ビジャレアルが中心選手のFWジェラール・モレーノをスペイン代表での負傷でしばらく欠くため、18日のバレンシア戦で早くも久保にスタメンとして出番が回ってくる可能性もあるという。

　ここでライバルのサムエル・チュクウェゼが起用されたとしても、今月22日からはヨーロッパリーグ（EL）のグループステージがスタート。マドリードの日刊紙『LA RAZON』は「ビジャレアルが３つのコンペティション（リーガ、国王杯、EL）を戦うことを考えれば、クボがプレーする機会は十分にある」と見ている。
  　同メディアはまた、「マドリーは、ビジャレアルとの合意なしにクボを呼び戻すことはできないし、それを考えていない。レンタル先で、少しずつ彼が注目を集めるようになることを期待している。マドリーは、ビジャレアルが久保にとって良い選択肢になると信じている」として、今季中の“異動”を否定した。

　久保をめぐる考え方は三者三様。この先、エメリ監督が方針を変える可能性は？　マドリーが動きを見せるか否か……この件の今後を読むのは非常に難しい。

構成●THE DIGEST編集部