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海外サッカー

国王杯もメンバー外…現地メディアが「久保の迷宮」と題した特集でビジャレアルでの約5か月間を振り返る

THE DIGEST編集部

2021.01.05

 プレー時間の少なさに加え、得意なポジションとは逆の左サイドでプレーさせることにも批判が集まると、「彼にとって7番(3トップの右サイド)がベストなのは知っているが、そこは競争が激しい」として、指揮官はジェラール・モレーノを優先してきた。

 ビジャレアルでの久保は、まだ発展途上の段階にあり、とりわけ守備面では多くのものが不足していたという。攻守両面で“バランス”と“犠牲”を重要視するエメリ監督は、久保にもこれを求めながら、ポジション争いのライバルでもあるサムエル・チュクウェゼと切磋琢磨させようとしたが、結果的に久保の守備の仕事は今なお改善されていないと同メディアは指摘する。
 
 そして、与えられた左サイドでも、運動量と戦術理解力に長けるモイ・ゴメスを超えられず、さらに18歳のジェレミ・ピノが台頭するに至って、ついに久保はビジャレアルでのストーリーを終え、ヘタフェに居場所を見つけることを決意したと、記事は締められた。

 交渉で問題が起きなければ、間もなくヘタフェの久保が誕生し、「今後、エメリ監督が受ける質問はひとつ減ることになる」と『El Pais』は主張する。現時点でまだ、関係各クラブから久保の去就に関する発表はなされていないが、間もなく始まるであろう彼の新たなストーリーは、いかなるあらすじのものとなるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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