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海外サッカー

「最高の瞬間はデビュー前」ボタフォゴ退団報道の本田圭佑を地元メディアが辛辣総括

THE DIGEST編集部

2020.12.29

ボタフォゴ退団報道が出ている本田。現地メディアは、彼の働きは十分ではなかったと総括した。(C)Getty Images

ボタフォゴ退団報道が出ている本田。現地メディアは、彼の働きは十分ではなかったと総括した。(C)Getty Images

 左大腿部を痛めて長期の欠場を余儀なくされているボタフォゴの本田圭佑だが、ピッチに戻らぬまま、このクラブを去ることになるかもしれない。

 ブラジルの総合メディア『globo.com』は、本田がボタフォゴに契約解除を申し出たと報道。本人とチームの話し合いはまだ行なわれていないが、ドゥルセシオ・メッロ会長はこのことを承知しているという。

 退団を望む理由としては、前述の怪我による長期戦線離脱の他、欧州でのプレーを望み、1月初旬までにリオデジャネイロを離れる必要があること、今年2月から離れて暮らしているという家族との事情などが挙げられている。

 来年2月末のブラジル全国選手権(セリエA)終了までとなっている契約の解除は、今週後半には発表されるとされ、ここまで本田がクラブに対して様々な提言や批判を行なうために利用してきたツールであるSNSで、この件も明かされるだろうと同メディアは伝えた。
 
 今後については、ポルトガルのスポーツ紙『Record』などが報じた通り、ポルティモネンセが彼の獲得に前向きとされている。

 公式戦24試合出場・3得点という成績でボタフォゴでの活動を終えるという本田。『globo.com』は「おとぎ話はハッピーエンドなしで、早く終わった」として、本田が入団当初に期待されたチームの強化を果たさないまま、加入から1年も経たないうちに、降格確率90%以上という状態の中で去って行くと綴った。

 また、「ボタフォゴのユニホームを着た本田の最高の瞬間は、彼がピッチ上でデビューする前のことだった」と記述。ピッチ上の効果だけでなく、財政面にも良い影響が及ぼされることが期待され、ファンが彼の到来に狂喜乱舞したのが、このクラブでのキャリアにおけるピークだったという……。

 ここまでの働きについては、同メディアは期待外れと見ているようで、経験を活かしてチームを牽引すること、若い選手たちの成長を助けること、ロッカールームで積極的にリーダーシップを執ること、といった彼への要求は十分に果たされず、責任を果たしていないことが不満だとしている。

 チームメイトたちとの関係は問題なかったものの、積極性を欠いたものであり、FKやPKを味方に譲った行為も物議を醸すなど、ポジティブに捉えられるものではなかったようだ。

 本田自身は現時点で、この件について何も発していないが、報道通りに南米を後にするのか。正式な発表が待たれる。

構成●THE DIGEST編集部

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