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海外サッカー

香川真司、リーグ初スタメンの背景に見え隠れする商業主義。危険な「おとぎ話」に固執するPAOKに現地記者が警告

THE DIGEST編集部

2021.03.10

「こうした動きを取っている間、チームは文字通りボールを失っている」というが、確かにPAOKはこの数シーズンはタイトルから遠ざかり、覇権争いのライバルであるオリンピアコスとの差は広がり続けている感もある。

「リーダーシップの欠如」が様々な問題を起こしているとの同氏の指摘には、他メディアも同調しており、テッサロニキのスポーツ紙『METRO SPORT』も、今こそサビディス会長が立ち上がるべき時であると訴えている。

 香川についても、同氏は「クラブは信じられないことに、彼の到来によって『多くの日本人がPAOKの試合を観戦する』『クラブの公式SNSの投稿が翻訳されて多くの日本人に読まれる』『観光が再開されれば、千人単位の日本人がテッサロニキに足を運ぶ』などといった商業面の計算ばかりしている」と不満を示している。
 
 そして、アリス戦での先発出場については、国内カップ・ラミア戦で香川がファンの選ぶMVPに選出されたことで、リーグ初スタメンを望む声が多くなり、これに応える必要性を承知している若い指揮官が「まだ準備のできていない」31歳の日本人をメンバーに組み込んだと推測。結果、香川は「45分で5回しかボールに触れず」、「我々は『彼は一体何をしていたんだ?』と言わざるを得なかった」という。

 同氏は香川の実力は認めており、「実績は十分であり、今後は相手にとって脅威となるプレーを見せ、我々を感動させてくれるだろう」と綴っているが、それにはまだ時間が必要のようだ。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】抜群の状況判断で絶妙な落とし!香川真司のギリシャ初アシスト

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