また、セルビア・メディアでは日本について称賛の声が寄せられている。『SPUTNIK』は「実質的に何も前向きな要素を見せられなかったセルビアに対し、彼らは主導権を握り続けた」と記せば、『ZURNAL』は「イトウが“鷲”をノックダウン」、『PTC』は「あのアンドレス・イニエスタがプレーする神戸におけるセルビアは全くの無害であり、チャンスを作り続けた日本の勝利は説得力のあるものだった」と伝えた。

　他にも、『SRBIJA DANAS』は「前半はセルビアがこれまでで最も退屈な試合を見せ、後半は日本がセルビアよりはるかに強いことを示した」、『NOVOSTI』は決勝点の場面を「谷口の理想的なヘッドに助けられた伊東にとって、ゴールは簡単な仕事だった」と、森保ジャパンの出来を評価する報道が目立った。
  　このセルビア戦では、５月に同国の名門パルチザンを退団した浅野拓磨の存在も注目されていたが、『SPUTNIK』は、「元パルチザンの“ジャガー”は２度のチャンスを得たが、GKプレドラグ・ライコビッチによってゴールを阻まれた」と、76分から途中出場したFWのプレーを振り返っている。

　他国の報道では、ブラジルの『globo.com』が森保政権下で初の欧州勢との対決を「（15日開催予定のW杯予選）キルギスタン戦よりも準備する価値があった試合」と報じ、日本については「欧州の中堅チームを打ち負かすのに十分なプレーを披露した」と評価。そして、選手の採点＆寸評では、谷口を「セルビアの攻撃を問題なく無効にし、決勝ゴールのお膳立てまでやってのけた」として最高評価。採点は10点満点中の「７」で、これは伊東、鎌田大地、植田直通と同じだった。

構成●THE DIGEST編集部