また、日刊紙『Suddeutsche Zeitung（南ドイツ新聞）』は「遅れてチームに合流した遠藤のおかげで、シュツットガルトは“新顔”であるフュルトに絶望を味わわせ、戦いを簡単なものとすることができた」と称賛。遠藤を「ユビキタス（偏在）」な存在と表現し、それはピッチ上に限らず、今夏は日本代表としてシュツットガルトを長く不在にし、この試合までにわずか４日間の練習しかこなしていなかったことを紹介した。
  　続けて、「東京五輪では16日間で６試合を戦い、移動のストレスや銅メダルを懸けた戦いでの敗北などを味わったにもかかわらず、まるでそれらがなかったかのように、５-０の勝利に大貢献。いつでもプレー可能な彼は、長いキャンプでトレーニングを積んだ他のメンバー同様の動きを見せ、ボールを巧みに配球し、多くのデュエルにも勝った。そして、無得点で迎えた30分、彼はゴールへの道を探り、今季最初の得点を挙げた」と、日本人MFの凄さを挙げている。

　今季も開幕戦から最高評価を得た遠藤。休息の少なさが今後のコンディションやプレーに悪影響を及ぼさないかが懸念されるが、チームの中でさらに重要度を増した28歳のパフォーマンスには大いに期待したいものだ。

構成●THE DIGEST編集部

【関連動画】疲れ知らずの鉄人が魅せた！キャプテン遠藤航の鮮やかな先制弾をチェック