専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外サッカー

「良い補強だ。でも不十分」30憶円でアーセナル移籍を決めた冨安健洋に首脳陣は期待!一方でファンからはシビアな声も

THE DIGEST編集部

2021.09.02

 一方、長く移籍が噂された冨安をついに送り出すことになったボローニャでは、ファンが「もう1年いてほしかった」「クラブの放出の決定は愚かだ」「ありがとう、トミ」「新天地での成功を祈る」といった惜別や激励の声を贈っている。だが、オンライン新聞『Bologna Today』は移籍を報じる記事のなかで「何という冗談だろう」と移籍を嘆き、彼の穴を埋めるような戦力の補強もなかったと強調している。

 そして、イタリアの専門メディア『Minuti Di Recupero』も「冨安の売却はボローニャに問題を生じさせる可能性がある」と報じ、シニシャ・ミハイロビッチ監督の柔軟な起用法によってプレーの引き出しを増やした冨安の代役を立てるのに難航していると報道。

 また、冨安の今後についても言及し、戦術面、フィジカル面で成長を遂げた日本人には、アーセナルのチーム状況を考えれば時間が必要であるとしながらも、去就が注目されるアルテタ監督が去ったとしても、冨安が最終ラインに立ち続けられると太鼓判を押した。
 
 最後に、今夏最も冨安の獲得に近い位置にいるとされながら、結局は同じロンドンのライバルに“譲る”形となったトッテナム。英国の総合メディア『HITC』は、冨安を取り逃がしたことで「今後、(CBの)エリック・ダイアー、ダビンソン・サンチェスの起用法にも影響を及ぼすかもしれない」と指摘するとともに、この一戦に対するトッテナム・ファンの反応を、以下のように紹介している。

「チームに欠けていたものを埋めてくれる選手で、しかもたったの2000万ポンド(約30億円)で獲れたのに……。クラブは時間を台無しにした」
「正直言って、もったいない」
「我々は良い右SB(エメルソン・ロイヤル)を獲得したが、冨安ならサイドだけでなく、CBもできる」
「冨安はチャンピオンシップ(2部リーグ)でプレーするには相応しくない選手だ」

 ちなみにこの国際移籍によって、連帯貢献金として移籍金の3%弱が彼の古巣であるアビスパ福岡に支払われるとされており、ファンの間では話題になっている。大きな反響のあった今回の移籍だが、冨安は世界で最もハードといわれるリーグでも、その評価と価値を高めていけるか、非常に興味深い。

構成●THE DIGEST編集部
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号