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海外サッカー

主力退団、上層部の確執、財政難…再建誓うバルサに立ちはだかる多くの問題。しかし数字上では「メッシの穴埋め」は完了?

THE DIGEST編集部

2021.09.10

 加えて、メインスポンサーとして年間5500万ユーロ(約72億円)の支払いを受けていた日本の企業「楽天」とのパートナーシップも今季で終了すると複数メディアから報じられているバルサ。問題は山積みであり、名門再建への道は遠そうにも思えるが、別の見地から、将来への希望を抱かせる海外メディアの記事もある。

 英国の日刊紙『Daily Mirror』は、「メッシを契約満了で失い、移籍金すら得られずに痛手を負ったものの、『カタルーニャの巨人』には才能溢れる若い選手が集まっており、決してクラブの運命は悲観ばかりするべきものではない」と綴り、選手たちの市場価格に注目。専門メディア『Transfer Markt』によれば、2018年には1億5500万ポンド(約236億円)と算出されていたメッシの市場価格は、現在は6900万ポンド(約105億円)と半減しており、これは18歳のペドリと同等の数字だという。
 
 早くもスペインA代表でも地位を確立しつつあるペドリの市場価格は、今年1月から166.7%という急激な上昇を遂げており、図抜けた伸び率を誇る彼は、世界で16番目に価値のある選手にされている。ちなみにバルサでは2位であり、トップは7700万ポンド(約117億円)のフレンキー・デヨングで、これは世界で9番目の数字とのことである。同メディアは、「バルサでは新たな世代によってメッシの影は薄くなっている」と結論付けた。

 あくまでも数字上の話であり、現在のバルサにとって“慰め”となるかどうかは定かでないが、ここから「ブラウグラナ」が再び他クラブから羨望を、世界中の選手やファンから「憧れ」を抱かれるような存在へと返り咲けるか、その動向を見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部

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