一方、イングランドのレジェンド・ストライカーであり、現在の『BBC』のコメンテーターを務めるアラン・シアラーは、「誰もが、彼に良いプレー、そしてゴールを期待している中で、それを成し遂げるのは驚異的だ。36歳の彼が持つエネルギーや姿勢は、若い人々にとっての良い見本である」と語り、今なお衰えを見せずにベストパフォーマンスを維持し続けるC・ロナウドを褒めちぎっている。

　また、ファンも英雄の帰還といきなりの大仕事に喜びを爆発させており、SNSでは「Cロナウド、最高の贈り物」「必要な時に２ゴール！　天才だ」「こんな選手、見たことがない。歴代最高！　間違いない」「復帰戦でいきなりゴール。他に誰がこんなサプライズを提供できる？」「もはやジョーク。あの歳で…並外れている」「ロナウドは毎日が特別だ」といった称賛の投稿が多く見られた（専門メディア『United In Focus』より）。
  　その一方で、この歴代最高得点者の存在を寂しがる人々もいる。前所属クラブであるユベントスのファンだ。昨季のセリエA得点王を失ったチームは、C・ロナウドが最高の再スタートを切った同じ日に、セリエA第３節でナポリに逆転負け（１-２）を喫し、これで通算成績は１分け２敗……。16位に沈んでいる名門の惨状を嘆き、また嘲笑する人々の、C・ロナウドに言及したSNSでの声を、専門メディア『Football Italia』が紹介している。

「ユベントスのファンたちは、チームの問題を認識し、いかにC・ロナウドに助けられていたかを認識するべきだ」
「C・ロナウドなしのユベントスは２試合で勝点０。彼は“ユベントスなし”で２得点＆勝点３」
「ユベントス不調の原因はC・ロナウドだと言われていたのに……」

　ユベントスのキャプテン、ジョルジョ・キエッリーニは『DAZN』に対して「我々はC・ロナウドが成し遂げたことに感謝しながら、『パウロ・ディバラのチーム』構築に向けて歩みを続けなければならない」と語ったが、ファンの「CR７」を懐かしがる日々はいつまで続くだろうか……。

構成●THE DIGEST編集部