専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
日本代表

ユベントスの開幕4戦未勝利が掘り起こした60年前の記憶…“浮上のキーマン”ディバラは「最後まで戦う」

THE DIGEST編集部

2021.09.22

 アルゼンチン出身のストライカーで、61年のバロンドール受賞者でもあるオマール・シボリが年間13得点とひとり気を吐くも、今季同様に開幕4戦で2分け2敗に終わったチームは浮上できず、最終的には降格圏からわずか勝点6差の12位というクラブ史上最低タイの成績に終わった。

 しかし、これ以上の最悪のスタートを切ったシーズンがそれ以前にある。それは9位(他の4チームと同勝点であり、現在のルールでは12位)に終わった55-56シーズンで、開幕戦でSPALに2-2で引き分けて以降、8節でアタランタに2-1で勝利するまで、7戦未勝利(5分け2敗)となり、3節フィオレンティーナ戦ではホームで0-4の大敗を喫している。また、第2次世界大戦中の42-43シーズンは最終的に3位でフィニッシュするが、開幕からの4試合はトリノ戦の2-5の大敗を含む2分け2敗に終わった。

 これほど歴史をさかのぼらなければ見つからない序盤の大不振に見舞われた今季のユベントス。前述の通り、エースのC・ロナウドが去った今、アッレグリ監督、そしてキャプテンのジョルジョ・キエッリーニはパウロ・ディバラに期待を寄せ、後者は「今季のユベントスはディバラのチーム」と断言しているほどだ。
 
 現在、契約延長が間近といわれているこのアルゼンチン代表FWは、4戦未勝利となった後、自身のSNSで「困難な瞬間には、みんなが寄り添って団結することだ。過去にもそれを果たしてきたし、今、我々は再びそれができるはずだ。いつだって、最後まで戦い抜く」と誓いの言葉を投稿している。

 ミラン戦では序盤のカウンターからモラタにラストパスを通した背番号10は、61-62シーズンに孤軍奮闘した母国の大先輩シボリのような働きを見せることができるか。ちなみに、60年前のユベントスがそこからスクデットを獲得するには5シーズンを必要としたが、今回はどうだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号