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海外サッカー

アグエロ、不整脈で最低でも3か月の離脱…米メディアはカシージャスの心臓疾患への取り組みに注目

THE DIGEST編集部

2021.11.04

 そんな中で先月、ポルト所属時の2019年には急性心筋梗塞を起こしたこともある、元レアル・マドリー&スペイン代表の守護神であるイケル・カシージャスが、スポーツ関連のスタートアップ(新たな価値を創造する企業)を宣伝や資金提供などでサポートをするアクセラレーター「SportBoost」を立ち上げたことが、改めて話題になり、米国の大手ビジネス誌『Forbes』もこれに注目している。

 ラ・リーガなどと連携し、メンター陣にミチェル、ミチェル・サルガド、フェルナンド・モリエンテスらマドリーの歴代名選手や他競技の名手たちも名を連ね、コーチングスタッフを支援するハイテクプラットフォーム「Kognia Sports」やサッカーにドローン技術を持ち込んだ「Fly-Fut」などをサポートする同社だが、また注目されるのは心臓病を主としたヘルステックの新興企業「IDOVEN」とのコラボレーションである。
 
 同企業の創業者でCEOのマヌエル・マリア・ブライス博士は、「イケルは『SportBoost』を通して我々をサポートしている。彼自身が苦しんだ心臓発作などの問題を防ぐため、一貫した心臓の検査を実行することの重要性を明らかにした」とコメント。そして同メディアは、「昨年引退し、現在は起業家、マドリーのフロントという2つの役割を担うカシージャスは、前者を通して、これまでにはなかった心臓疾患に関する問題への取り組みに変化を起こしている」と報じている。

 サッカー界に多くの悲劇を生んできた心臓疾患に対し、カシージャスの取り組みが実を結び、今後、早期の発見や治療によって、これに苦しめられる選手がなくなることを祈りたいものだ。

構成●THE DIGEST編集部

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