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海外サッカー

「キャリアで最も重要なゴール」劇的同点弾の南野拓実にチーム内外から賛辞! “PK失敗”に地元紙は「言わぬが花」

THE DIGEST編集部

2021.12.23

 現地メディアの報道を見ると、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は「(ジョッタの得点場面では)ミナミノの完璧なお膳立てでリバプールに希望がもたらされた」「ミナミノの土壇場での同点弾が、レスターとのスリル満点の戦をPK戦に持ち込んだ」とポジティブに記述。一方、英国公共放送『BBC』はPK失敗に言及し、「クロップ監督に見過ごされがちな日本のスターは、ヒーローになるチャンスがあったが、シュートはクロスバーを越えた」と伝えた。

 リバプールの地元紙『Liverpool Echo』は「前半はあまり試合に入り込めず、幾つかあったチャンスを決められなかった。対して後半は活気づき、劇的な同点弾を決めた他、その前にはジョッタのゴールもアシストした。PK戦での仕事については…言わぬが花である」と、目に見える結果を残したことを評価し、11メートルの対決での失敗には“目を瞑る”姿勢を示している。

 チームを敗戦から救うゴールを決めたことを高く評価するメディアは多く、スポーツ専門サイト『sportskeeda』は10点満点の採点でチーム最高タイの「7.5」を与え、「かなりのチャンスを逃していたが、95分にPK戦に持ち込む同点ゴールを決めて挽回した」と記述。サッカー専門サイト『90min』は及第点の「6」だったが、寸評は「光る場面はあったが、常にプレーに関与できていたわけではなかった。しかし、敗戦間際に試合をPK戦に持ち込んだことで、名誉を回復した」とポジティブなものとなった。

 リバプールの専門メディアでは、『THIS IS ANFIELD』は「8」の高採点で、「コップ(ホームチームの応援席)の前での素晴らしいボールコントロールとフィニッシュ。ロベルト・フィルミーノの助けを得て、ジョッタに美しいタッチの後にスルーパスを通した後、今後は劇的な方法で自身のゴールを決めた」。『FanNation』は「リバプールでのキャリアにおいて最も重要なゴール」「PKを決めていればなお良かった」と、良い点悪い点両方に言及し、採点は及第点の「6」としている。
 また、『TAW』の採点は「7」で、前半のプレーを「十分なものではなく、チームメイトと比べても働きが足りなかった」と厳しく評価。一方で同点弾に対しては「素晴らしいボールタッチによる、何というフィニッシュ! PK失敗は不運だったが、勝利の後では、誰がそれを気にするだろうか?」と賛辞を惜しまなかった。

 ちなみに、対戦相手レスターのレジェンドであり、今でもこのクラブを愛する名物コメンテーターのガリー・リネカーは、自身のSNSに「私はサッカーを愛しているが、時々、嫌いになる」と投稿。往年の名ストライカーにこう言わしめるほど、南野の同点弾は劇的であるとともに、対戦相手にとってはあまりにショッキングで、ダメージを与えるものだったようだ。

 なお、勝ち上がったリバプールは、年明けの1月5日、冨安健洋を擁するアーセナルと敵地エミレーツで決勝行きのチケットを争う。

構成●THE DIGEST編集部

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