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海外サッカー

ロシア、ユーゴスラビア、そして戦後には日本も。“国際法違反国”に対するサッカーを介した制裁の事例

THE DIGEST編集部

2022.03.04

ロシア代表は、FIFAの決定によって、迅速に国際舞台から排除された。(C)Getty Images

ロシア代表は、FIFAの決定によって、迅速に国際舞台から排除された。(C)Getty Images

 ユーゴはUEFA(欧州サッカー連盟)から排除された(EURO1996も参加できず)だけでなく、FIFAからは1994年アメリカ・ワールドカップ予選への出場を禁じられることとなった。同国はその後、コソボ紛争においても制裁の対象となり、NATOの空爆が始まった1999年にも、EU(欧州連合)が「プラーヴィ(ユーゴ代表)」にペナルティーを勧告している。

 他国への侵攻という点では、1990年にサダム・フセイン政権のイラクがクウェートに攻め入った際には、サッカー界の地図からこの国が一時的に消えている。また古くは、第二次世界大戦後、敗戦国のドイツと日本はFIFAから参加を拒否された(名目上はサッカー協会の会費未払いが理由とされ、同じ敗戦国のイタリアは戦前2大会の優勝国ということで出場)。

 このように、歴史において決して事例が多くない事態が現在、起きてしまっているわけだが、これがサッカー界、そしてスポーツ界全体にいかなる影響を及ぼすのだろうか。いずれにせよ、一刻も早く事態が収束することが望まれる。そして、これが最後の事例となることを祈りたいものだが……。

構成●THE DIGEST編集部

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