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海外サッカー

南野拓実の価値高まるも、リバプールでの未来に現地メディアやOBは悲観的。「多額の売却益」を置き土産にリーズ移籍か

THE DIGEST編集部

2022.03.10

 在籍している間は結果を出し続け、さらに退団するのであれば多くの移籍金を残す可能性を持つという、2つの意味でリバプールに貢献する南野。問題は、彼を高値で獲得するクラブがあるかどうかということだが、この点では様々なメディアがリーズの変わらぬ関心を報じている。

 同メディアは、南野が2020年に1月にレッドブル・ザルツブルクからリバプールに移籍した際、当時のザルツブルクの監督であり、現在はマルセロ・ビエルサに代わってリーズを率いているジェシー・マーシュが地元紙『Liverpool Echo』に対して「外交的ではないが、トップクラスの選手」「誰よりも早くジムに来てトレーニングを行なう」「素早く判断して、素早くボールを動かせる。試合の組み立てを理解しており、一緒にプレーするのが楽しい」「(移籍金は)安すぎる!」と語っていたことを紹介した。

 このアメリカ人指揮官の南野に対する評価は現在も変わらず、リーズの強化スタッフも同意見であるとのことから、彼らが来季、プレミアリーグに残留することができれば、リバプールからの要求額が上がったとしてもこれに応えることが予想される。そして、「リバプールはバックアップ選手の売却で多額の利益を得られるとともに、これまで慌ててミナミノを売却しなかったことが正しかったことも証明される」と、同メディアは記事を締めている。
 
『Liverpool Echo』紙も、現時点で挙げられている補強と売却の可能性として、アーセナルのブカヨ・サカ、ザルツブルクのカリム・アデイエミとともに南野を取り上げ、理由としてリーズの関心とマーシュ監督からの評価の高さを挙げている。

 また、リバプール専門メディア『EMPIRE OF THE KOP』はクラブOBであるスタン・コリーモアの「今季、ミナミノが果たしているのは並外れた仕事で、注目に値するものだが、彼が今後もメンバーに入り続けることでチームがタイトルを獲得するのに十分な強さを保てるかどうかは疑問だ」とのコメントを紹介した。

 リバプールでの未来については、やはり選手層の厚さゆえに悲観的な展望が現時点でも多いようだが、残りのシーズンでもゴールを重ねていくことが彼のキャリアに好影響を与えることは間違いないだろう。リバプール加入以来、最も高い評価を得ているシーズンの終わりに、どのような事態が待ち構えているかが非常に興味深いものである。

構成●THE DIGEST編集部

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