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日本代表

前人未到10連覇のバイエルン、10回目優勝のパリSG、記念すべき国内リーグ制覇も「退屈さ」と「CL敗退」が暗い影に!?

THE DIGEST編集部

2022.04.25

国内リーグでは前人未到の記録を打ち立てたバイエルンだったが……。(C) Getty Images

国内リーグでは前人未到の記録を打ち立てたバイエルンだったが……。(C) Getty Images

 DFBのディレクターと務めるオリバー・ビアホフは、「この大きな成功の価値が、リーガの興奮の欠如についての議論によって損なわれることはない」と語ったが、実際にバイエルンの10連覇が大偉業として称えられる一方で、ドイツでは多くの人々によって、この変わらぬリーガの様相について「退屈か、否か?」の論争が繰り広げられている。
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 ドイツの大手ニュース週刊誌『FOCUS』は、このバイエルンの一強体制が、他ならぬバイエルンによって作り上げられたものだと指摘。国内のライバルの良い監督、選手を引き抜くやり方が、「リーガの最大の問題である退屈さを助長している」とし、バイエルンの元会長で、現在のクラブの基盤を作り上げたウリ・ヘーネスが先日、サポーターが国内リーグの行方にあまり関心を抱いておらず、優勝しても満足しないことに「苛立ちを感じている」と語ったことについても、「この元ボスも、部分的に責任を負っている」と綴った。

 今季に関して言えば、チャンピオンズ・リーグ(CL)でビジャレアルに予想外の敗北を喫したことが、ファンの熱を下げ、逆に不満を大きくさせたのは事実であり、ナーゲルスマン監督は「あの敗戦によって困難を伴った」、ノイアーは「CL敗退を喫したことで、より適切にシーズンを終えることが必要だった」、ミュラーは「(ビジャレアル戦以降は)多くのフラストレーションが溜っていた」と、それぞれ欧州カップ戦での敗北の影響の大きさを強調している。

 しかし、CL敗退が国内リーグ優勝にも暗い影を落としたのが、パリSGだ。ランス戦では、エースのリオネル・メッシが素晴らしいミドルでチームに勝点1をもたらし、2位のマルセイユに挽回不可能な16勝点差をつけて2シーズンぶりにリーグアンの頂点に立ったものの、歓喜で爆発するはずだった本拠地パルク・デ・プランスに、一部のサポーターたちの姿はなかった。

 試合終了の15分前、彼らは「サポーターだけが高いレベルにあった」と書かれた横断幕だけを残してスタンドを後にした……。これは、今季のCLラウンド・オブ16のレアル・マドリー戦で、ファーストレグを1-0で制し、さらにセカンドレグでも先制しておきながら大逆転を許して敗退を喫したことの他、ここ数年、ネイマール、キリアン・エムバペ、メッシら超大物選手を擁しながらも結果(欧州制覇)に結びつけられないクラブの方針に対する抗議の意を示す行為だったという。
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