なお、多くの海外メディアは、今回の件を受け、次の過去事例を紹介している。1988年６月、メキシコが翌年のワールドユース（現U-20ワールドカップ）に向けた予選で出場条件を満たさない４選手の出生証明書を改竄して代表チームに参加させたことが発覚、同大会予選だけでなく、全てのカテゴリーに対して２年間の出場停止処分が下されたことで、A代表チームは90年イタリアW杯の予選に出場することも許されなかったという
  　余談だが、この「Los Cachirules」と呼ばれる歴史的な大スキャンダルは、元日本代表監督で現在はマジョルカを率いるハビエル・アギーレら、当時のA代表選手らから大舞台での活躍の機会を奪うことになったが、メキシコ・サッカーはここから改革を断行し、現在に繋がる強国としての基盤を整えたことで、同国サッカーの歴史のターニングポイントとも捉えられているという。

　今回の疑惑は新たなスキャンダルとして、サッカーの歴史に刻まれることになるのか。どのような結末を迎えるか、事の成り行きが注目される。

構成●THE DIGEST編集部
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