今回の手術によって、さらなる“強さ”を手に入れたのではないか、プレーの継続に期待を持たせるイブラヒモビッチ。奇しくもイタリアのスポーツ紙『Gazzetta dello Sport』は、「実年齢より10歳は若い」という彼の肉体がいかにして作られているかを紹介している。

　同紙によれば、カルチョ史に名を刻むレジェンドは、鶏肉、生ハム、新鮮な果物と野菜を摂る一方で、アイスクリームを含む冷凍食品やパスタは避け、炭水化物は綿密な計算により必要な分だけを穀物から摂取。ピザは砂糖を使わず、週に１回だけしか食べないという。

　食事に関しては、内容も食べる量も全て細かく管理されているが、これはユベントス時代から始まったもので、パリ・サンジェルマン時代には、クラブのトレーニングセンターの食事に新鮮な果物や野菜がないと抗議し、クラブがイブラヒモビッチの求める食材を購入するための予算を拡大することを受け入れたというエピソードも掲載されている。
  　徹底した栄養管理と食事コントロールで、身体にエネルギーを与え、運動後には早い回復を促す他、精神的にも好影響を与えて、最高のパフォーマンスを可能性にする。さらに、日々のトレーニングも怠ることなく、子どもの頃から続けているテコンドーなどの格闘技では、アクロバティックな動きにより、筋肉の柔軟性と弾力性を高めているという。ちなみに、話題となった先日の表彰式での入場場面については、同メディアによれば「葉巻？ あれは例外」とのことだ。

　こうした、日々の努力により、強靭な肉体と精神を維持している奇跡の40歳が、来季、また新たな奇跡を起こすのか。その動向を、期待を持って見守りたいものである。

構成●THE DIGEST編集部

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