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海外サッカー

「本当に何かがおかしい――」イブラヒモビッチが仏紙で語った“キングカズ”。怪物FWが告白した引退時期は?

THE DIGEST編集部

2022.01.25

日本サッカー界の生けるレジェンド三浦(右)。そんな偉才についてイブラヒモビッチ(左)が語った。(C)Getty Images、滝川敏之

日本サッカー界の生けるレジェンド三浦(右)。そんな偉才についてイブラヒモビッチ(左)が語った。(C)Getty Images、滝川敏之

 1月11日、11時11分――。JFLの鈴鹿ポイントゲッターズは横浜FCから期限付き移籍で、元日本代表FWの三浦知良の獲得を発表した。彼がこれまで身に付けていた背番号11にちなんだ時間でのリリースだった。

 プロ37年目のシーズンを迎える54歳の挑戦は、海外メディアでも小さくない話題となった。そのなかで“キング”がプレーしていたイタリアでは、驚きをもって報じられた。衛星放送『Sky Italia』は、こう記している。

「彼と比べれば、『サッカー界のベンジャミン・バトン』として永遠の若さをモットーとするズラタン・イブラヒモビッチでさえも場違いに見えてしまう」

 40歳という大ベテランの領域にありながらセリエAの強豪ミランのエースとして君臨するイブラヒモビッチとの比較を展開した。そんな同メディアは、三浦のキャリアがそれほど稀有で、偉大だと示すように「まさに本物の頂点に立っているのは、間違いなく日本のカズヨシ・ミウラだ」と続けた。

 遠い東洋の島国が誇るレジェンドとの比較にイブラヒモビッチは何を想うのか――。現地時間1月22日に公開されたフランスの日刊紙『Le Journal duDimanche』のインタビューで、他でもない本人が明かしている。

 同紙の取材で「日本のカズヨシ・ミウラは54歳までプレーしている。君は彼のように続けられるのかな?」と問われた“バルカンの怪物”は、驚きながら切り返した。

「もしも、そんなことが実現できたなら、本当に何かおかしいことがあった時ぐらいだろう。自分の良いパフォーマンスが保てて、自分の存在が誰かの助けになるのなら、できる限り長く続けたいと思う。ただ、当然のことだが、俺も歳をとっているし、身体も傷ついてはいる。最大限のケアはしていて、これ以上の施しようはないね」

【動画】図抜けたパーソナリティとセンス! ミラン公式が厳選したイブラヒモビッチのゴール集
 もっとも、イブラヒモビッチも三浦に負けない傑物だ。40歳でありながら昨年11月にはスウェーデン代表にも復帰。今季もセリエAで15試合8ゴールと確かな存在感を示している。

 そんな彼はいつまでサッカー人生を続けるのか。イブラヒモビッチは、こう論じている。

「この20年間、毎朝、何が俺を待っているのかよく分かっている。目覚めてからトレーニングに行く。それは俺のアドレナリンだ。ただ、もうすぐひとつの人生が終わり、別の人生が始まる。いつ、どのように語ればいいかはわからい。それはいつか起こることであり、俺は少しだけそれが怖いんだ。“あっちの世界”には何があるんだろうな……」

 はたして、イブラヒモビッチは三浦と同じ年齢までキャリアを続けるのか。今後の動向が気になるところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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