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海外サッカー

欧州王者撃破でメッシは手応え! アルゼンチン国内では“南米軽視”のエムバペに手厳しい反論も「“嘘”を終わらせてやろう」

THE DIGEST編集部

2022.06.03

イタリア守備陣をもろともしなかったメッシ。そのプレーぶりには賛辞が相次いだ。(C)Getty Images

イタリア守備陣をもろともしなかったメッシ。そのプレーぶりには賛辞が相次いだ。(C)Getty Images

 さらに「最後の試合から少し時間が空いていたので、時々疲れも感じたが、我々は互いに全力を尽くした。とても良い気分だ」と語ったメッシは、欧州王者との試合を「W杯の準々決勝や準決勝レベルの試合」と捉えており、ここで内容の伴った大勝を飾ったことで、悲願の代表レベルでの世界制覇にも手応えを感じたかもしれない。

 現在、アルゼンチンでは、フランス代表のキリアン・エムバペによる南米軽視の発言に対する反感が強まっている。そんななかで自国代表が欧州王者を“敵地”で完膚なきまでに叩きのめした結果により、SNSで若きフランス代表のエースを皮肉るコメントが多く見受けられた。日刊紙『Ole』でもそれらが取り上げられているが、同時にこれに反応した元アルゼンチン代表で現在は自国クラブのヒムナシア・ラプラタを率いるネストル・ゴロシート(1996年に横浜マリノスでもプレー)のSNSでの投稿も紹介している。

「世界がアルゼンチンの選手を必要とする理由を見せてやろう。そして、サッカーにおいて欧州が我々よりも優れているという“嘘”を終わらせてやろう。フランスの選手のほとんどは、かつてのアフリカの植民地の出身者ではないか」
 
 一方、敗れたイタリアでは、昨夏には2018年ロシアW杯出場を逃したアズーリを復調させ、母国にタイトルをもたらした偉大な名将として崇められたロベルト・マンチーニが「スコアが0-1の時まではバランスが取れていたが、0-2になってからはより困難になった」と試合を振り返っている。

 また、「この銀メダルは、優勝できなかったことの証だが、EUROで優勝し、3年半も無敗を継続したことで得られたものでもある。我々のキャリアの中で、それは良い瞬間であり続ける。W杯出場の資格を得られなかったことは非常に残念だが……」とも語り、自分たちの功績も強調したが、『Ole』紙は「他にこれほど誇りを持ってメダルを示したイタリア人はいないため、それは奇妙な態度にも見えた」と綴られている。

 なお、イタリアではこの一戦を最後に、2004年からアズーリの一員であり続けたジョルジョ・キエッリーニが117試合出場(歴代4位)8得点をいう記録を残して代表を引退。イタリア・サッカー連盟から記念のメダルを贈られ、チームメイトだけでなく、アルゼンチン代表の面々からも労をねぎらわれた歴史に残る43歳のDFは、自身のSNSで自国代表チームへの熱い思いを綴り、試合後には「色々ありがとう。素晴らしい旅だった」とメッセージを贈った。

構成●THE DIGEST編集部

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