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海外サッカー

依然ノーゴールと苦しむ南野拓実だが…仏専門メディアはポジティブな展望も「モナコに変革をもたらす可能性を秘める」

THE DIGEST編集部

2022.09.08

 このようにクラブとして歴史的にも大きな転換期を迎えている中、前述のようにチームは厳しい状況を迎えている。そしてそのチームにおいて苦しんでいるのが、今夏に1500万ユーロ+ボーナス300万ユーロ(合計約25億円)でリバプールから加入した南野拓実だ。ファンからも大きな期待を受けていた彼だが、ここまで得点はなく、また試合の中で効果的なプレーが少なく、連係面、フィジカル面でも不十分な部分がある彼は、スタメンを外れる試合も増えてきた。

 ファンからはCL予選敗退の戦犯として批判され、試合ごとに現地メディアからは厳しい評価を下されている南野について、フィリップ・クレマン監督は「まだ得点できていないことで、自信を失っている。彼にはフィジカルトレーニングを課している」と以前に語っていたが、その成果はまだピッチ上では見られてない。
 
 現状をいかに打破するか、有効な手立てがまだ見つかっていなさそうな背番号18だが、フランスサッカー専門メディア『Get French Football News』は、モナコの現状検証を行なう記事の中で、新加入選手の代表として南野についても言及。その中では、27歳の日本人選手に対するポジティブな展望も示されている。

「レッドブル・ザルツブルクで大きな期待を示した南野は、リバプールでは出場機会が少なかったものの、そこで優れた結果を残した。しかし、彼はより多くの責任を背負うことを熱望し、モナコは経験のある選手を望んでいた。これは適切なタイミングでの、適切な補強と思われたが、現時点では成果を上げていない。この日本代表選手は、チームメイトと違う視野を持っており、シーズン序盤では期待に応えられていない」

「しかし、物事がうまくいくようになれば、南野はモナコに変革をもたらす可能性を秘めている。昨季、クレマン監督は、リーグアンの悪名高きローブロックの守備を打ち崩すのに苦労し、背番号10番タイプの選手の不在を嘆いたものである。南野は、タイトな守備をこじ開けるための鍵を提供できる選手であり、クラブを新たな次元に導くことも可能だ」

 同メディアは、現時点でモナコ浮上のキーマンとして、23歳にして同チームでも経験豊富な選手のひとりであるセントラルMFのユスフ・フォファナを挙げているが、南野が軌道に乗り、新たなチームの中心としてモナコの輝かしい歴史の一部となることを、クラブ側も期待していることだろう。ここからの彼の巻き返しに要注目である。

構成●THE DIGEST編集部
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