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日本代表

緊急事態に久保建英への期待も! ナイジェリア代表FWの長期離脱に「指揮官はFWカルテットの得点能力に自信がある」と現地紙

THE DIGEST編集部

2022.09.15

 このような緊急事態に見舞われたソシエダだが、夏の移籍市場はすでに幕を閉じており、フリーランスの選手を除けば、新たに戦力を補強することは、冬の移籍市場まで不可能である。スペインのサッカー専門メディア『El Desmarque』は、バルセロナが2020年にルイス・スアレスを長期負傷で欠いた際、特例でレガネスからマーティン・ブライトワイトの獲得を許された例を挙げたものの、セルロート、19歳のホン・カリカブルの2人のCFでやりくりしながら、C・フェルナンデスとオヤルサバルの復帰を待つのが賢明だと主張した。

 C・フェルナンデスはあと1か月ほどでチームに合流でき、オヤルサバルも間もなくボールを使っての練習を開始するという。また、“幸いにも”今年はカタール・ワールドカップが開催されるため、11月9日を最後に1か月以上リーグが中断され、再開される12月31日の翌日には冬の移籍市場がオープンする予定ということで、それまでも様子を見るべきだということだ。
 
 この件には、国外メディアも注目しており、英国の日刊紙『THE Sun』は今後のソシエダについて、「イマノル・アルグアシル監督が率いるチームは、通常2人のストライカーで戦っており、今後は元レアル マドリーの若手選手である久保建英、新たに獲得した“モモ”チョ、かつてクリスタル・パレスでは上手くいかなかったセルロートに、得点を依存しなければならない」と指摘している。

 一方、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、アルグアシル監督がサディクの喪失を嘆いて時間を費やしたりすることはなく、「C・フェルナンデスとオヤルサバルの回復を待つと同時に、現在、チームに残っている『FWカルテット』の得点能力に絶対的な自信を持っている」と報道。カルテットとは、セルロート、チョ、久保、そして現在はトップチームとリザーブチームとの間を行き来しているカリカブルの4人である。

 セルロートは「怪我でブランクがあるものの、昨季の5試合で2点を挙げており、リーグにもチームにも適応できる」、間もなく20歳になるカリカブルは「経験を積むチャンス」、チョは「ラ・レアルのファンは、彼が2つのアシストを決めた場面の他、活力が止まらず、兵士のようにプレッシャーをかけ、ガゼルのように走る姿を目の当たりにしている」と各選手に言及した後、久保については以下のように綴っている。

「最も(活躍するのに)時間を要しないのが、日本のニューカマーである久保だ。彼はチョのようにセカンドストライカーをこなせる他、ダビド・シルバに代わってMFとしてもプレーできる。彼は開幕戦のカディス戦でゴールを挙げており、また常に相手ゴール付近で得点を狙っている」

 イサクの電撃退団に続き、今度はサディクの離脱と、久保にとっても、前線のパートナーが次々に入れ替わる難しい事態となっているが、ここまでの良い流れをこのまま維持し、チームを見舞ったアクシデントをカバーすることができるか。チームの動向と併せて、非常に興味深い。

構成●THE DIGEST編集部
 

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