ドイツでは、サッカー専門誌『Kicker』が「力強い鎌田のおかげ」と題した記事で、「フランクフルトの選手はこの試合のマン・オブ・ザ・マッチであり、サムライブルーの勝利に重要な役割を果たした」と、自国リーグで活躍する鎌田に注目し、日本については「彼らのパフォーマンスには十分に満足できる。多くの得点機創出に加え、米国に対して枠内シュートを１本も許さなかった」とポジティブに評している。

　もうひとつの対戦国であるコスタリカの日刊紙『LA NACION』は、「米国がプリシッチら主力を欠いていたとはいえ、日本ははるかに優れており、GKターナーがその好守で一方的なスコアを回避した」と試合をレポートした。

　また、本大会を見据えて「サムライのプレッシャーは非常に激しく、息苦しいものであり、相手にミスを引き起こさせる。最も注意すべき点だ」「W杯ではスペインとドイツが最も強力だが、日本を過小評価するのは大きな間違いである」と、自国代表チームに忠告。記事の見出しも、「日本が驚くべき数字（スタッツ）で、コスタリカに直接脅威を与えた」というものだった。
  　そのコスタリカとの親善試合を２-２で引き分けた韓国のサッカー専門サイト『Inter Football』は、「日本が圧倒的な競争力で米国を制圧」と賛辞。他にも、英国の日刊紙『The Guardian』は「日本が精彩を欠いた米国を沈黙させる」、フランスのスポーツ紙『L’EQUIPE』は「鎌田と三苫のゴールで、日本が米国を圧倒」と、それぞれ報じている。

　最後にブラジルの総合メディア『globo』は、「日本は米国にプレーさせなかった」と試合の様相を伝え、「選手の運動神経と体格の良さは、米国にとってアドバンテージになると思われたが、MFの遠藤と守田のデュオは争いに負けず、守備陣も同様。久保もマークやデュエルが強かった。数年前までは、フィジカル面は日本チームの弱点だったが、今日ではもうそれはない」と指摘。なお同メディアは、この試合の最優秀選手に「守備だけでなく、攻撃のリンク役としても優れていた」として、守田を選出した。

構成●THE DIGEST編集部

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