「選手は自分がどんな選手で、どこに行きたいか。そして、チームが自分の可能性を最大限に引き出すタイプのサッカーをしているかを見る必要がある。そうでない場合は、どこであろうと行くべきではない」

「（昨季までブライトンでプレーしていた）イブ・ビスマを見ると、トッテナムには彼の居場所さえいない。だから、どれだけ選手として優れているかは問題ではない。自分のスタイルに合うチームに行かなければならない」

「中盤のサイドで、ミトマは動きが良く、ゴールを決めているほか、懸命に働き、プレーはクリエイティブだ。ただ、そのような選手はたくさんいる。再度言うが、自分に合った適切なクラブに所属することが最も重要なのだ」

　レジェンドから、このような“アドバイス”を受けた三笘。現在は日本代表の一員として、先日のウルグアイ戦でも時折、目を見張る効果的なプレーで国立競技場を沸かせた。

　ブライトンの地元メディア『Sussex Express』はこの期間を利用して、今季ここまでの各選手を評価した。10点満点の採点では、三笘はルイス・ダンク、モイセス・カイセド、ソリー・マーチと並んでチーム最高の「９」を与えられ、寸評は以下のように綴られた。

「本当に驚いた。ゴール、アシスト、さらには守備でも非常に良い貢献ぶりを見せるなど、この男は何というシーズンを過ごしているのだろう。常にパスは的確で、ファイナルサードでは非情なまでに手際良く見える。彼のプレーを見るのが大好きだ」
  　一方、クラブの専門サイト『WE ARE BRIGHTON.com』は今月の三笘を振り返って、「プレミアリーグの対戦相手は、彼にダブルマークをつけ始めており、FAカップではグリムスビーがトリプルマークを敢行した」と記す。

　続けて、「ミトマは２得点３アシスト（プレミアリーグ第27節リーズ戦におけるマーチの２点目のお膳立ても含む）を決めており、彼らは勢いを止めることができなかった」と、こちらもポジティブな評価となっている。

　多くのチャンスを生み出し、公式戦のゴール数では最高タイの数字を記録するなど、まさにチームをリードする存在となっている三笘。日本代表としてのコロンビア戦のパフォーマンスもさることながら、賛辞を受け続ける25歳が、残りシーズンでどれだけその価値を上げられるかが非常に楽しみである。

構成●THE DIGEST編集部

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