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海外サッカー

CL決勝の結果は関係ない!? マンCを「欧州最高のチーム」と絶賛するメディアも! 一方インテルには多くの「ジンクス」が味方か!?

THE DIGEST編集部

2023.05.19

「2009年から2018年までの財務違反で115件の告発を受けたことで、歴史的にはこのクラブの功績は違った視点で見られることになるかもしれないが、現時点ではマンCを評価する唯一のバロメーターは彼らのサッカーであり、マドリー戦で圧倒的な優位性と無慈悲な効率性を見せつけた彼らは、自らが欧州の新たな王であることを証明した。その様は、ヘビー級の王者が見込みのない挑戦者を叩きのめしているようだった」
 
「マンチェスター・ユナイテッドが1999年に達成したトレブル(プレミアリーグ、FAカップ、CLの三冠)をマンCが再現するには、それぞれのコンペティションであと1勝ずつを挙げるだけである」と偉業達成に対しても楽観的な展望を示す『ESPN』だが、もちろん名将ペップがこれに同意することはなく、「正直に言って、イタリアのチームとの決勝は最高の贈り物ではない。インテルには競争力がある」と語っている。

 とはいえ、大方の予想はマンC有利であり、これはチーム力や勢い、近年の実績(マンCは2シーズン前にもCL決勝進出)などを考えれば当然と言えよう。決勝カードが決定した後の各国のブックメーカーのオッズを見ても、マンCが圧倒的な優勝候補として挙げられている。インテルのシモーネ・インザーギ監督自身、決勝進出決定後に「(マンCとマドリーの)どちらと対戦するにせよ、我々にとって不運になるだろう。彼らは信じられないほどのクオリティーを持った、本当に素晴らしいチームだからだ」とこぼしたほどだ。

 ただ、同時に彼は「マンCやマドリーと対戦する時は、劣勢からスタートするのが普通だが、サッカーはいつでもオープンだ」と希望は捨てていない。イングランド・サッカーのレジェンド、スティーブン・ジェラードからも「もちろん、インテルは優勝できる。彼らはこのチャンスに相応しい。組織的で、プロフェッショナルだ。彼らは手強く、ボックス内で非常によく守り、前線では相手の脅威となる。決勝の相手がどこだろうと、チャンスはある」と太鼓判を押されている。

 ちなみに、決勝が行なわれるアタテュルク・オリンピヤト・スタドゥといえば、2004-05シーズンにリバプールがミラン相手に前半0-3から挽回してPK戦勝利を飾った「イスタンブールの奇跡」の会場であり、イングランド勢対イタリア勢、初対決と共通点も多い。不利が予想されたリバプールが絶体絶命の状況から這い上がって勝ったことは、今回はインテルを勇気づけることになるだろうか。ちなみに、当時のリバプールと今回のインテルは、ともにグループステージ2位通過である。
 
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