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日本代表

「何というクラブだ!」躍進を続ける三笘所属ブライトンの経営力に国内外メディアが賛辞! 他クラブの安易な「マネ」には警鐘も

THE DIGEST編集部

2023.06.01

 移籍市場において、移籍金の高騰が顕著となっている中、三笘に代表されるように、優れたスカウティングによって有能な選手を安価で手に入れるというスタイルは、今や世界中から注目を集めており、ブラジルの総合メディア『Globo』も「ヨーロッパリーグ出場権を獲得したこの“控えめ”なクラブは、市場において優れた創造性と正確性を備えている。このモデルは見習うべき模範となり、失望を蓄積するだけだった他の金持ちクラブの顔に平手打ちを食らわせるものでもある」と指摘している。
 

「すでに前シーズン、どんな相手にも攻撃的で魅力的なサッカーのスタイルを維持し、プレミアリーグの強豪相手にも勝利を奪ってきたブライトンだが、今季、ビスマをトッテナムに売却し、ククレジャ、さらにはポッター監督までチェルシー移籍で失った時、良い流れは中断されると思われたが、クラブ経営陣には常に計画があった」

 同メディアは、元ポーカープレーヤーの実業家が所有するクラブが、2011年にフットボールリーグ1(3部)からチャンピオンシップに、2017年からプレミアリーグに昇格して以降、世界中に散らばる、若くて低コストで獲得できる選手を獲得する方針を固め、さらにこれを監督選びにも導入したと紹介。そして、そこで「創造性と正確性」を発揮した結果、2021年以降、ブライトンは戦力補強に5400万ユーロ(約78億円)を費やした一方で、選手売却では実に2億3400万ユーロ(約340億円)の収入を得ることとなった。

 来季に向けて、ワトフォードの21歳のブラジル人FWジョアン・ペドロを3400万ユーロ(約49億円)で獲得し、リバプールを退団するベテランMFジェームズ・ミルナーの加入も迫るなど、準備に余念がないブライトンについて、同メディアは改めて「その素晴らしいシーズンと長年にわたる成長は、完璧なサッカー運営の賜物である」と賛辞を贈っている。

 ちなみに、英国の日刊紙『The Guardian』は、この経営手法を高く評価しながらも、他クラブが「ブライトンを真似て、世界から有能な若手を集めれば、自クラブの問題を解決できる」と安易に考えている傾向については「才能のベルトコンベヤーは無限に動き続けるわけではない」と警告。全クラブが、未開発の市場を開拓すれば、必然的にこれらの選手の価格も吊り上がることに繋がり、ブライトンが得たものと同じ成功は得られないと指摘して、「競争のためには、独自の賢い方法を考え出す必要がある」と綴った。

構成●THE DIGEST編集部
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