ところで、前述の『TUTTO SPORT』紙はCL決勝を伝える記事において、「敗北のハットトリック」という表現を用いたが、これは今季の3つの欧州カップ戦で、ヨーロッパリーグ(優勝はセビージャ)ではローマが、ヨーロッパカンファレンスリーグ(優勝はウェストハム)ではフィオレンティーナが、そしてCLではインテルと、決勝でことごとくイタリア勢が敗れたことを意味している。
これについて、スペインの放送局『la Sexta』は「2023年の決勝におけるイタリアの大失敗」と報道。「今季はカルチョのチームにとって忘れられないシーズンとなった。インテル、ローマ、フィオレンティーナのうち、少なくともひとつのチームはタイトルを獲得できると誰もが期待していた。しかし、イスタンブール、ブダペスト、プラハでは、選手の嘆きと、勝利を信じた何千人ものファンの涙を目撃することとなった。サッカーを楽しみ、生き甲斐とするこの国では、3つの敗北全てが非常に痛ましいものだった」と綴った。
ちなみに同メディアは、現地時間6月11日に行なわれたU-20ワールドカップ決勝で、イタリア代表が86分にウルグアイ代表に決勝点を奪われて0-1の敗北を喫したことにも言及し、「イタリアにとっての試練は十分ではなかったようであり、彼らはまたしてもタイトルの門をくぐることはできなかった」と伝えている。
イタリア国内でも、スポーツ専門メディア『OA SPORT』は「苦い思い」と題した記事で、「3つの決勝を前に、多くの希望があり、少なくともひとつのトロフィーは持ち帰りたいという強い願望があったが、イタリアは手ぶらでの帰国を余儀なくされた」と伝えた後、3つの決勝を振り返って、3チームともにチャンスがありながらも活かせずに僅差で勝利を落としたことを具体的に紹介することで、その無念さをより強調した。
サッカー専門サイト『calciomercato.com』は、「欧州カップ戦で同じ国の3チームが決勝で全て負けるというケースは、これまでに一度もなかった。80年代末から90年代半ばにかけて、全てのカップを勝ち取ってきたイタリアは、土曜日の夜、この羨ましくない記録の保持者となってしまった」と嘆きながらも、3チームについては「何ら非難すべきところはない。彼らはいずれもベストを尽くし、インテルとローマにいたっては限界を超えるプレーを見せた」と、ポジティブに評している。
とはいえ、「勝利(たとえPK戦での勝利であっても)と美しい敗北の間には大きな違いがある。あらゆる面で相手との差はわずかだったとしても、勝ったチームは常に特別な何かを見せる。少なくとも、彼らはミスを犯さず、またミスの犠牲になることはない」として、イタリアの各チームにはタイトルを獲得する上で、欠けていたものがあったということも指摘した。
同じくサッカー専門サイトの『FOOTBALLNEWS』も、「3チームとも、戦いぶりでは相手に劣っておらず、長時間にわたって試合をコントロールしていたが、いずれのケースにおいても、“殺人者”の本能が欠けているようにも感じられた」と課題を挙げたが、「このことがいかなる形で歴史に刻まれたとしても、イタリアは欧州で成し遂げたことを誇りに思っていい」と賛辞も忘れず、以下のように綴って今後に期待を寄せている。
「これは、到達点ではなく、出発点、あるいはもっと言えば、イタリア・サッカー全体の再スタートとなるべきだ。失望を乗り越え、活気を取り戻す必要がある。したがって、目標は来季、もう一度タイトル獲得に挑戦し、これを達成することだ。これらの大きなコンペティションによって生み出される経済的利益だけに関心を示すのではなく、最後まで勝ち抜くことができると信じなければならない」
構成●THE DIGEST編集部
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これについて、スペインの放送局『la Sexta』は「2023年の決勝におけるイタリアの大失敗」と報道。「今季はカルチョのチームにとって忘れられないシーズンとなった。インテル、ローマ、フィオレンティーナのうち、少なくともひとつのチームはタイトルを獲得できると誰もが期待していた。しかし、イスタンブール、ブダペスト、プラハでは、選手の嘆きと、勝利を信じた何千人ものファンの涙を目撃することとなった。サッカーを楽しみ、生き甲斐とするこの国では、3つの敗北全てが非常に痛ましいものだった」と綴った。
ちなみに同メディアは、現地時間6月11日に行なわれたU-20ワールドカップ決勝で、イタリア代表が86分にウルグアイ代表に決勝点を奪われて0-1の敗北を喫したことにも言及し、「イタリアにとっての試練は十分ではなかったようであり、彼らはまたしてもタイトルの門をくぐることはできなかった」と伝えている。
イタリア国内でも、スポーツ専門メディア『OA SPORT』は「苦い思い」と題した記事で、「3つの決勝を前に、多くの希望があり、少なくともひとつのトロフィーは持ち帰りたいという強い願望があったが、イタリアは手ぶらでの帰国を余儀なくされた」と伝えた後、3つの決勝を振り返って、3チームともにチャンスがありながらも活かせずに僅差で勝利を落としたことを具体的に紹介することで、その無念さをより強調した。
サッカー専門サイト『calciomercato.com』は、「欧州カップ戦で同じ国の3チームが決勝で全て負けるというケースは、これまでに一度もなかった。80年代末から90年代半ばにかけて、全てのカップを勝ち取ってきたイタリアは、土曜日の夜、この羨ましくない記録の保持者となってしまった」と嘆きながらも、3チームについては「何ら非難すべきところはない。彼らはいずれもベストを尽くし、インテルとローマにいたっては限界を超えるプレーを見せた」と、ポジティブに評している。
とはいえ、「勝利(たとえPK戦での勝利であっても)と美しい敗北の間には大きな違いがある。あらゆる面で相手との差はわずかだったとしても、勝ったチームは常に特別な何かを見せる。少なくとも、彼らはミスを犯さず、またミスの犠牲になることはない」として、イタリアの各チームにはタイトルを獲得する上で、欠けていたものがあったということも指摘した。
同じくサッカー専門サイトの『FOOTBALLNEWS』も、「3チームとも、戦いぶりでは相手に劣っておらず、長時間にわたって試合をコントロールしていたが、いずれのケースにおいても、“殺人者”の本能が欠けているようにも感じられた」と課題を挙げたが、「このことがいかなる形で歴史に刻まれたとしても、イタリアは欧州で成し遂げたことを誇りに思っていい」と賛辞も忘れず、以下のように綴って今後に期待を寄せている。
「これは、到達点ではなく、出発点、あるいはもっと言えば、イタリア・サッカー全体の再スタートとなるべきだ。失望を乗り越え、活気を取り戻す必要がある。したがって、目標は来季、もう一度タイトル獲得に挑戦し、これを達成することだ。これらの大きなコンペティションによって生み出される経済的利益だけに関心を示すのではなく、最後まで勝ち抜くことができると信じなければならない」
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