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海外サッカー

ケインが臨む「30歳でのブンデスリーガ初挑戦」に対する各メディアの見通しは!? “大成功例”キーガンの足跡を辿ることができるか

THE DIGEST編集部

2023.08.17

 プレミアリーグでは歴代2位となる通算213得点を記録し、3度の得点王に輝いているイングランド史上に残るストライカーには、バイエルンに一昨シーズンまで在籍して数々のギネス級の記録を打ち立てたロベルト・レバンドフスキ(現バルセロナ)の抜けた穴を埋めること、より攻撃力を高めることが求められるが、ブンデスリーガ公式サイトは、このドイツに到来したビッグネームの活躍を確信し、大きな期待を寄せている。

「ケインは単なる優れたストライカーではなく、彼とともにプレーする選手の可能性をも高められる超インテリジェントなテクニシャンだ。まず何より、ケインは素晴らしいゴールマシンであり、昨季はトッテナムのゴールのほぼ43%を彼が決めた。リーグでの30ゴールのうち、右足で12点、左足で2点、ヘディングで11点(プレミアリーグ記録)、そしてPKで5点を決め、そのうち11点はチームに勝利をもたらした」

「さらに歓迎されるのは、前線でボールを奪い、周囲のスピーディーな選手たちを素早く活かせる能力だ。バイエルンはファイナルサードにおいてスピード重視の布陣を用いることから、これは相手にとって壊滅的な状況を引き起こす可能性がある。彼が相手の守備選手を深い位置に引き寄せることで、キングスレー・コマンやレロイ・ザネ、セルジュ・ニャブリらにとって、開かれたスペースは魅力的なものになるだろう」
 
「ケインの正確なパスを味方に送る能力は、彼の数多くの試合において高い評価を受けている。昨季はリーグで試合ごとに平均22回のパスを出し、成功率72%を記録した。また、ボールを前線でキープする能力も、セカンドアタッカーの中でも最もエキサイティングな存在であるジャル・ムシアラのような選手にとっては、大きな助けとなる」

 このように、多くの引き出しを持ち、それがドイツの絶対王者においても大きな武器になるとリーガ公式サイトは断言。一方、イギリスの日刊紙『The Guardian』もケインのバイエルン加入によるチーム力アップの可能性は否定せず、「CLは間違いなく面白くなる」とも綴っているが、同時に「ブンデスリーガでの競争では、多くの不確実性に直面することになる。それに対して、彼が何もできないということはないだろうが、多くを求めるのは無理がある」と、過剰な期待は禁物だとも指摘している。
 
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