リーグ・アン公式サイトは、「元リバプールの攻撃的MFが強烈なシュート」「止められないヘッド弾」「南野は２ゴールに加え、ベン・ヤーデルへのアシストと、この試合で輝きを放った」と伝え、79分の交代時には「マン・オブ・ザ・マッチがベンチに退いた」と記述。また、前半にチーム最多の３本のシュートを放ったことについては「この攻撃的MFの自信の表われだ」と指摘し、また「南野はピッチ上のどこにでも出現した」と、その動きに対しても高評価を下した。

　現地メディアの報道では、フランスのスポーツ紙『L’EQUIPE』は、モナコが2013年以来の開幕２連勝を飾って順位表の最上位に躍り出たことを伝えるとともに、南野については「（昨季と比べて）見違えるようだ。昨夏にモナコの首脳陣が1500万ユーロ（約24億円）を賭ける理由となったその資質を、彼はついに示した。先週の日曜日（クレルモン戦）でも目立ったかつてのリバプールの選手は、ルイ２世での試合で主役となった」と称賛している。

「今後数週間のプレーを確認する必要はあるが、今の南野は、かつてザルツブルクで欧州中のクラブの目に留まった際の姿と同様である」とも綴った同メディアは、南野の昨夏からの経緯を振り返り、「絶好調なシーズンのスタートを切ったモナコ。そして、南野にとっても全てが変わった。プレーし、得点し、指揮官からの信頼を得ることで、自信が戻ってきた。ストラスブール戦での２つの素晴らしいゴールは、彼の才能と個性を再び浮かび上がらせた」と指摘した。
  　一方、日刊紙『LE FIGARO』は、１点目を「昨季と比べて変身した南野が素晴らしいゴールを決めて先制」、２点目を「好位置につけて完全にフリーで頭から飛び込み、相手GKマッツ・セルスを欺いた」とレポート。また、ベン・ヤーデル、アレクサンドル・ゴロビンとの連係もスムーズでハイレベルだったことを付け加え、「南野に牽引されたモナコが、ホームで初勝利を挙げた」と試合を総括している。

『ouest france』紙は、南野を「ヒーロー」と表現し、「南野はアバカル・シッラ（１点目でボールを奪われた）らストラスブール守備陣を地獄に突き落とした。日本人選手は２ゴールを達成し、ルイ２世の観客を喜ばせた」と報道。サッカー専門サイト『Made in FOOT』は10点満点の採点で単独最高の「８」を彼に与え、以下のように寸評を綴った。

「20分のシュートで素早くチームを有利に導き、その16分後には、ヘディングで２点目を決めるなど、前半から活躍。後半はベン・ヤーデルへのアシストで素晴らしいパフォーマンスを締めくくった。モナコでのファーストシーズンの失敗を乗り越えて、多くの自信を取り戻した」