UEFA（欧州サッカー連盟）も公式サイトで「日本がEURO2024の開催国であるドイツを素晴らしいパフォーマンスで破った」としてハイライト映像を公開。またFIFA（国際サッカー連盟）は、SNS等でカタールW杯での大金星を回想し、同試合でダメ押し点を挙げた浅野のゴールについて「……そして再び！」と綴った。

　カタールW杯以降、１勝１分け４敗、そして直近３試合は全敗という悲惨な状況に陥っているドイツのメディアは、自国代表チームを返り討ちにした日本について、「開始11分で伊東がクロスから先制点を挙げたことは、ドイツにとって驚きだった」「激しい展開の後、ドイツは試合をコントロールしようとしたが、『サムライブルー』は多くの場面で圧倒的な落ち着きを見せた。そして、個々の優れた能力により、チャンスが数多く生まれた」と報じている。

　後半の日本の戦いぶりについても「ドイツがボールを左から右へ、そして後ろへ再び戻すだけの無害なプレーを続けたのに対し、日本は、数こそ多くはないものの効果的なカウンターアタックを展開し、それらは常にドイツに対して失点の危険をもたらした」と評価。そして改めて、対戦相手に賛辞を贈った。
  「ピッチ上で非常に高いクオリティーを見せた日本人選手たちを称賛する必要がある。遠藤航は素晴らしいダイアゴナルのパスを出し、伊東は高い精度でパスを処理、そして三笘薫は技術的に非常に高いレベルでプレーしていた」

　スポーツ紙『KICKER』は、６段階の採点（少ないほど高評価）で各選手を評価し、大迫敬介３、菅原３、板倉滉３、冨安健洋２、伊藤洋輝４、遠藤２、守田英正３、伊東２、鎌田大地3.5、三笘3.5、上田2.5、浅野2.5、谷口彰悟３と、軒並み及第点以上に（浅野、谷口以外の交代選手は採点なし）。ちなみに、ドイツは好守連発のGKマルク＝アンドレ・テア・シュテーゲンに２、ザネに３が付けられた以外は、ほとんどが「４～６」の低採点となっている。

　続いて他国メディアの報道では、イギリスの日刊紙『The Guardian』がドイツの視点から「ホームで日本に１-４という衝撃な大敗を喫し、EURO2024開催国の危機感はさらに高まった」と報じ、イルカイ・ギュンドアンの「正直に言えば、日本の方が良かった。彼らはボールを走らせ、適切なスペースでプレーし、ゴールを切り拓いた。彼らの方が良いプレーを見せた」とのコメントを紹介した。