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海外サッカー

「“負け組”の伝説に終止符」ブンデス初制覇のレバークーゼン、万年2位の歴史ついに終焉! 栄冠を逃してきたチームには屈辱の呼び名も

THE DIGEST編集部

2024.04.16

 1904年創設のレバークーゼンは、119年目にしての悲願成就となったが、それまでにタイトルを獲得したのは、1987-88シーズン、韓国のチャ・ボングンらを擁してPK戦の末に制したUEFAカップ(現EL)、そして1992-93シーズンに優勝したポカールの2回。しかしそれ以外にも、彼らは何度も栄冠に手が届きかけたことがある。
 
 リーガでは1996-97、98-99、99-2000、01-02、2010-11シーズンで5度の2位、ポカールでは準優勝が3回(01-02、08-09、19-20シーズン)、さらに1993年のスーパーカップもリーガ王者のブレーメンに敗れ、欧州カップ戦では01-02シーズンのチャンピオンズ・リーグ(CL)で伝説のジネディーヌ・ジダンのボレー弾によってレアル・マドリーに1-2の敗北を喫して欧州王者の座をあと一歩のところで取り逃がした。

 90年代以降にこうした悔しい結果が続いたことで、このクラブには、英語では「never=“決して”タイトルに手が届かない」という意味で「ネバークーゼン」、またドイツ語では「vize=次点(2位)」という意味で「ヴィツェクーゼン」という呼び名がつけられ、クラブを所有する製薬会社「バイエル」がこれを商標登録して話題になったりもしたが、レバークーゼンにとっては屈辱以外の何物でもなかっただろう。

 このクラブで20年間もスポーツディレクターを務めたルディ・フェラーは、この呼び名について「長年にわたり、本当に腹を立てていた。もう誰も『ヴィツェクーゼン』とは言わないだろう」と本音を明かしていたが(フランスの通信社『AFP』より)、スペイン・バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』も「“負け組”クラブの伝説に終止符を打った」と綴っている。

 フェラーはまた、ここからのレバークーゼンについて「幾つかタイトルを獲得するだけでなく、新たな時代の幕を開ける可能性もある」と古巣の黄金時代の到来を予想し、また「シャビ・アロンソは監督として留まり、ほとんどの戦力を維持した状態でCLに出場できるだろう」として、バスク出身の指揮官に期待を寄せた。

 シャビ・アロンソに対しては、ファンの多くがリーガ制覇の最高殊勲者のひとりと捉えているようであり、スポーツ専門サイト『sportskeeda』は、SNSに上がった「シャビ・アロンソは最高だ」「彼なら当然の結果」「最高の監督であり、それ以上の存在だ」「間違いなく欧州最高のコーチだ」「彼は無敗でそれをやってのけた。クレイジーだ」との賛辞を紹介している。

構成●THE DIGEST編集部

【画像】クラブ初優勝に大興奮! ピッチを埋め尽くしたレバークーゼンのサポーターたち
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