日刊紙『THE SCOTTISH Sun』は、10点満点の採点でチーム単独最高の「８」を彼に与え、「前田は難なくCFの役割をこなし、そのスピードはレイスのDFラインを一晩中びくびくさせた」「いつも通り、エネルギッシュで活気溢れるプレーの象徴だった。ゆえにバイエルン戦で彼が出場停止となる影響の大きさは計り知れない」と評し、さらに以下のようにも報じている。

「彼のデュラセルバニー（大手電池メーカーのキャラクター）のような無尽蔵のスタミナは、CFとしてプレーしたこの試合でも存分に発揮された。彼の母国語で『relentless（容赦ない・止まらない）』を何と言うのかは分からないが、前田こそがその言葉の定義そのものだ」

　続いて『Daily Record』紙は、「この試合は何よりも、前田のためのものだった。CFとして起用された日本人アタッカーは期待に応え、冬の移籍市場で新ストライカーが補強されなかった中、温存されたアダム・イダーの代役として十分に中央でも機能できることを証明した。１点目は冷静なフィニッシュ、２点目はポジショニングの巧さが際立ち、３点目は典型的なニアポストへの鋭い飛び込みだった」と伝え、さらに賛辞を続けた。
  「今季の前田からは、トラップやボールコントロールがより洗練された印象が感じられるが、それ以上にその鋭い動き、中盤まで下がってボールを受け、そこから裏へ一気に抜け出すプレー、そして驚異的なスピードは、全盛期の古橋を彷彿とさせるものだ。バイエルン戦には出場停止のため出られないが、今後４か月の戦いにおいて、セルティックの前線３ポジション全てで、重要な役割を担うことは間違いない」

　そして、セルティックの地元グラスゴーの総合サイト『Glasgow World』は「またしても圧巻のパフォーマンス。77分までに見事なハットトリックを達成し、これでクラブ通算50ゴールに到達した。中央でのプレーを存分に楽しみ、絶え間ないランニングと献身的な姿勢は、見ていて爽快だった」とその働きを称え、採点はこちらもチーム単独最高となる「９」を付与している。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】前田大然、今シーズン２度目のハットトリック達成！