一方、『Daily Mail』紙は10点満点の採点で、三笘にはチーム２番目タイとなる「6.5」を与えたが（トップはリュテールの「７」）、記事の中ではこの日本代表ウィンガーの技巧弾を大絶賛。「（元ブライトン所属の）サンチェス、モイセス・カイセド、マルク・ククレジャを獲得するためにチェルシーが費やしたのは総額２億ポンド（約376億円）で、これは三笘80人分に相当する。そして、その三笘がブライトンを５回戦へと導いたのだ。ファンは痛快な仕返しを楽しんだのだった」と報じた。

　賛辞は続き、「試合をひっくり返したゴールは、まさに三笘の真骨頂だった」「彼は完璧に決めた」「これはどんな試合の決勝点にも相応しいゴールだった。三笘にはやるべきことが多くあったが、見事にやってのけた！　GKの頭上を越す美しいループシュート、そして、それに続く歓喜のセレブレーションは圧巻だった」。
  　さらに、「断るのは不可能と思われたアル・ナスルのオファーを拒否した決断は、ブライトンにとって本当に良い判断だった。今夜の彼は絶好調で、（対面する）マロ・グストを苦しめ、ゴールも決めた。好調時の彼は、プレミアリーグ屈指のウィンガーであり、今日それを証明した」とも綴り、リュテールが放送局「ITV」に語った「三笘は特別な選手で、本当に頼もしい存在だ。ボールコントロールもフィニッシュも素晴らしかった」とのコメントも紹介している。

　ブライトンの地元総合メディア『Sussex World』は、「低い位置に下がったり、中央寄りでプレーしたりしながら、グストを釣り出す動きを見せた。ランプティとの連係も良好。ポジショニングが素晴らしく、リュテールの見事なプレーからのクロスでゴールまであと一歩のところまで迫った。そして、頭で巧みにボールをコントロールした後、繊細なチップシュートで勝ち越しゴールを決め、そのクラスの違いを見せつけた」と評し、「８」の高採点を付与した。

　また、ゴール以外のプレーに対してもポジティブな記述が多く見られ、スペインのスポーツ紙『MARCA』は「三笘は美しいプレーでチェルシーに警告を与え続けた」と、そのプレーが常に相手にとっての脅威だったことを強調し、前出の『Daily Mail』紙は72分のシュート場面を「これはとんでもないゴールになっていたかもしれない。三笘は完全に乗っている。そして、なんと30ヤード（約27メートル）の距離からボレーシュートを試みた。それは見事なミートだった」と称賛している。

構成●THE DIGEST編集部
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