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海外サッカー

冷静さ、ポジショニング、鋭い飛び込み…ハットトリック達成の前田大然に現地紙が賛辞と今後へのさらなる期待!「前線の全ポジションで重要な役割を担う」

THE DIGEST編集部

2025.02.10

ハットトリックを達成した前田。エースの貫禄が感じられる。(C)Getty Images

ハットトリックを達成した前田。エースの貫禄が感じられる。(C)Getty Images

 現地時間2月8日に行なわれたスコティッシュ・カップ5回戦でチャンピオンシップ所属のレイス・ローバーズを5-0で下して8強入りを果たしたが、前田大然はまたしても得点力を発揮し、ハットトリックの活躍で勝利に大きな貢献を果たしている。


 直近の2試合で3得点・1アシストと好調ぶりを示していた背番号38は、チーム事情により左ウィング、右ウィングと来て、今回はCFの役割を託されたが、開始6分にポジショニングの良さを活かしてゴール正面から相手GKが反応できないシュートで先制点を奪うと、前半終了間際には速攻からヤン・ヒョンジュンのクロスに合わせて加点。そして4-0で迎えた77分にはファーサイドでのスプリントからルーク・マッコーワンのクロスにマーカーよりも先に反応してダメを押してみせた。

 今季公式戦通算21点目、セルティックでの通算50点へ一気に到達した前田はSNSで喜びと感謝の意を表した。そしてクラブは彼の活躍にSNSで「前田の特別なパフォーマンス」と賛辞を贈り、公式サイトでも「ピッチ全体で際立ったパフォーマンスが見られたが、再び主役となったのは前田だった」「前田大然が再び印象的なゴールショーを披露し、ハットトリックを達成」と伝えている。
 
 ブレンダン・ロジャース監督も、「彼は横浜F・マリノスでストライカーとしてプレーし、様々な形でゴールを決めてきた。伝統的な9番タイプのストライカーではないかもしれないが、裏へ抜け出す動きがあり、機動力があり、スピードがあり、そしてボックス内でのフィニッシュも可能だ。今日の3ゴールも素晴らしかった。今季の彼の働きぶりは本当に素晴らしい。21ゴールという数字だけでなく、チームにもたらしているものが多くある。本当に彼のことを誇りに思う」と、この日本代表選手を高く評価した。

 現地メディアの報道を見ると、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』は「この試合の主役となった前田は、この1週間で6ゴールを記録。再びその実力を示し、古橋亨梧の退団を受けて、移籍市場の締め切りまでに代役のストライカーを獲得できなかったセルティックを支えられる存在であることを証明した」と綴り、これに英国公共放送『BBC』も「チームを去った同胞である古橋の有能な代役となるだろう」と同意している。

 後者はまた、12日に行なわれるチャンピオンズリーグのプレーオフ・バイエルン戦にも言及し、「セルティックはクオリティーの高さを見せたことで、ハリー・ケインとその仲間たちの訪問を楽しみに待つことができる。唯一の問題は、今注目の選手である前田がこのファーストレグで出場停止となっていることだ」と、彼の存在の大きさを強調した。
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