公式戦２試合連続、今季リーグ６得点目（公式戦７得点目）となった日本代表ウィンガーに対し、現地メディアも軒並み高い評価を下しており、『Sky Sports』は「驚異的な魔法のような先制弾」「リオネル・メッシやデニス・ベルカンプと比較されるほどのプレー」と絶賛。10点満点の採点では、ミンテと並んで最高となる「９」を与えるとともに、「プレーヤー・オブ・ザ・マッチ」にも選定している。

　また、リバプールのレジェンドで、元イングランド代表DFのジェイミー・キャラガーは、コメンテーターを務める同メディアで「今季のプレミアリーグで見られた中でも、あのトラップは最高レベルだ。そしてフィニッシュも素晴らしい。まるでメッシのようなプレーだ。軽々しく言うつもりはないが、これは純粋な天才の技だ」と絶賛した。
  　英国公共放送「BBC」でも、視聴者による採点で両チーム最高となる「8.57」を付与され、やはりMVPに輝いた三笘。日刊紙『The Guardian』紙は、チームメイトのダニー・ウェルベックの「三笘のファーストタッチを見た瞬間……それは練習では何度も見てきたものだが、本当に美しいプレーだった」とのコメントを紹介し、以下のような表現で三苫の影響力の大きさを示している。

「チェルシーのエンツォ・マレスカ監督は、もう三笘の姿を見たくないと思っているかもしれない。FA杯で敗退に追い込まれてから１週間後、日本代表ウィンガーの驚異的なボールコントロールによる先制ゴールが、ブライトンにとっては再び記憶に残る勝利をもたらした一方で、このイタリア人指揮官にはさらなるプレッシャーをかけることになった」

　一方、『THE Sun』紙は「三笘がチェルシーを切り裂いた。今夜、ブライトンのウィンガーは 今月の最優秀ゴール候補 とも言える見事な一撃で先制点を決めた。空中での見事なコントロールと、優雅にカーブをかけたシュート」とゴール場面を報じるとともに、「三笘にボールが渡るたびに、彼はマレスカ監督率いるチームにあらゆる問題を引き起こした。１月の移籍市場でサウジアラビアからのオファーを断ったのは、今になってみれば非常に賢明な判断だったようだ」とも綴っている。

　また別の記事でも、「重たく蹴り上げられたボールが、まるで流れ落ちる隕石のように彼の伸ばした右足に落ちてきたが、この日本人選手は、それをまるで繊細な新生児を優しく包み込むかのようにトラップした」と記述。そして、「1998年のワールドカップ準々決勝で、オランダのベルカンプがアルゼンチン戦で決めた伝説的なゴールを検索するといい。なぜ皆が三笘のプレーに熱狂しているのかが分かるはずだ」と、伝説のゴールを引き合いに出して、三笘の一撃を称えた。