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海外サッカー

「本当に素晴らしい」「違いを生み出せず」 国王杯マドリー戦の久保建英に対して現地メディアは“姿勢”を評価しながらも“結果”にはシビアな見解

THE DIGEST編集部

2025.03.01

 一方、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、個別評価の記事で久保を「特別な存在」と称賛し、寸評も「この日本人選手は試合の序盤、ドノスティアの攻撃を牽引した。突破、ドリブル、シュートを駆使してチームを活性化させ、チームで最初となる決定機を迎えた。また、対峙したフラン・ガルシアにとっては、止めることのできない存在だった」と、終始ポジティブな内容となっている。
 
 日刊紙『El Pais』は、久保らサイトプレーヤーの良い仕事が結果に結びつかなかったことに言及し、「ソシエダは毎試合チャンスを創り出し、その多くがバレネチェアや久保を起点にしたサイド攻撃から生まれる。しかし、イマノル・アルグアシル監督がオリ・オスカルソンを完全には信頼していないこともあり、明確なCFが不在。そのため、ペナルティーエリアに送られる数多くのクロスが無駄になっている」と指摘した。

 続いてラジオ局『Cadena SER』は、後半アディショナルタイムに久保が敵陣ペナルティーエリア内でフェルラン・メンディによって倒されたように見えたが、サンチェス・マルティネス主審がこれを認めずにそのまま試合終了となった場面に注目。かつてリーガなどで笛を吹いた元審判であるエドゥアルド・イトゥラルデ・ゴンサレス氏の「(ファウルは)何もなかった。久保の方が自ら倒れに行っており、彼にはまだボールをプレーするチャンスがあった」との見解を紹介している。

 ソシエダの地元であるバスク・ギプスコアの日刊紙『noticias de Gipuzkoa』は、10点満点の採点で及第点に満たない「5」を久保に付与。「最初から最後まで全力を尽くした選手のひとり。しかし、今回は突破、クロス、シュートのいずれにおいても、違いを生み出すことができなかった」と、その姿勢は称えながらも、結果に対してはネガティブな評価を下した。

 そしてサッカー専門サイト『El Dessmarque』も、「常に仕掛けようとしたが、上手くいかなかった。おそらく最もチャレンジした選手ではあるが、最も効果的とはいかず、時折、あまりにも個人プレーに走りすぎた。ドリブル、カットイン、クロスを試みたものの、最後まで形にならなかった」と記述。こちらの採点は「4」と、さらに厳しいものとなっている。

構成●THE DIGEST編集部
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