３つ目は「エキゾチックな選択肢」。これは、衰え知らずの37歳が新たな挑戦に打って出るというもので、その「魅力的」な行き先候補は日本、サウジアラビアとなる。「アンドレス・イニエスタ、ダビド・ビジャ、シャビといった元チームメイトもキャリアの最後にエキゾチックなリーグを選んだ。さらに、メッシがサウジのリーグに加入すれば、再びクリスチアーノ・ロナウド（現アル・ナスル）とのライバル関係が復活し、世界的な注目を集めることになるだろう」。
 
　ここまでは新天地候補が列挙されてきたが、４つ目は「奇妙な選択肢」ということで、2026年の半年間を無所属として過ごし、「休養期間」に充てて英気を養い、W杯に備えるというもの。実現すれば驚きであり、試合勘の欠如という危険もあるが、怪我の心配をすることなく、コンディションを整えられるという点では、ある意味彼にとっては最も合理的と言えないこともないだろう。

　最後の選択肢は「引退」。今年６月にアメリカで開催されるクラブワールドカップが、メッシにとって最後のビッグイベントになる可能性を完全に否定することができないという。もし、このクラブ世界一決定戦でインテル・マイアミが望外の好成績を挙げた場合、最高の形でキャリアの幕を引くことができるというのだ。

　そして『MARCA』は、それぞれの実現の可能性にも言及しており、引退はW杯出場まであと半年というタイミングでの決断は考えにくいとし、無所属も「現実味に欠ける」。日本・サウジ行きはアメリカですでに同じ挑戦をしていると指摘、そしてバルサ復帰も「パリ・サンジェルマン退団時にもフリーでの加入は可能だったにもかかわらず、その道を選ばなかったメッシは、現在も古巣入りを完全に否定している」としている。

　その上で、「『ヘロンズ（インテル・マイアミの愛称）』はメッシにとって、現時点で最も可能性が高い選択肢だ」と、やはり現所属チームとの契約延長が最も実現の確率が高く、ここで公私ともに充実の時間を過ごしながら、自身６回目となるW杯に臨むというのが最高のシナリオだとの見解を示した。

構成●THE DIGEST編集部
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