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日本代表

「W杯予選史上最悪の敗北」を喫したサッカーブラジル代表を母国メディアが厳しく糾弾! 指導者不足への指摘も

THE DIGEST編集部

2025.03.28

 同メディアはさらに、「かつてセレソンの最強の武器だった守備が、現在では頭痛の種となっている。カタールW杯以降、彼らは31失点を喫しており、これはチッチ監督時代の6年間で許した失点数(30)をすでに上回っている。今月の代表ウィークでは、コロンビア(1-2)、アルゼンチン(1-4)に敗れ、わずか2試合で5失点。これは、前回のW杯予選全体の失点数と同じである」と、現在の問題点を挙げている。
 
 同時に、「問題は守備だけではない。攻撃力の低下も顕著だ。前回のW杯予選では、1試合平均2.1得点だったのが、今回は1.6得点。このように、攻守ともに精彩を欠く状況で、現在ブラジルはW杯南米予選で4位と低迷している(ストレートインの最後の枠となる6位とはわずか勝点1差)。6月にはエクアドル戦とパラグアイ戦を控えており、立て直しが急務となっている」と指摘した。

 こうした状況では、再び監督人事にも注目が集まり、スポーツ紙『Lance!』は、「この大敗は、ブラジル代表の危機を明確にした。これはCBF(ブラジル・サッカー連盟)の組織運営の問題だけでなく、代表監督として適任となるブラジル人指導者の不足をも浮き彫りにした。この国の指導者育成は不十分であり、それが国際経験の欠如や現代サッカーへの適応の遅れに繋がっている」と主張する。

 そして同メディアは、CBFが監督交代を決断した場合の公認候補として、カルロ・アンチェロッティ(レアル・マドリー)、アベル・フェレイラ(パルメイラス)、ジョルジュ・ジェズス(アル・ヒラル)、レナト・ガウショ(無所属)、フィリペ・ルイス(フラメンゴ)、さらに国内リーグで優勝経験のあるクカ、ホジェリオ・セニ、東京五輪で金メダルを獲得したアンドレ・ジャルジーネの名前を挙げ、改めて“改革”の必要性を訴えた。

「ブラジルが国際舞台で競争力を維持するためには、単に監督を交代するだけではなく、指導者育成システムの改革が不可欠である。現状では、彼らは個々の才能に依存しているが、アルゼンチンのような組織的に整備されたチームには太刀打ちできない。指導者養成プログラムの刷新、海外での指導経験の奨励、そして時代遅れの戦術モデルの見直しこそが、セレソンが再び世界の舞台で輝くために必要な改革である」

構成●THE DIGEST編集部
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