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Jリーグ・国内

「主役を引き立てる脇役が脚光をさらった」巨額投資のアル・ナスル撃破、決勝進出の川崎に海外驚嘆! サウジ地元紙は「国家的プロジェクトの失敗」【ACLE】

THE DIGEST編集部

2025.05.02

 一方、サウジの地元メディアは、日刊紙『Al Riyadh』が「川崎が驚きの勝利」、『Al-Bilad』紙は「予期せぬ敗退という苦い悪夢」と報じ、『Al Madina』紙は「ステーファノ・ピオーリ監督は試合を上手くコントロールできず、川崎の守備に対して選手たちが適切な解決策を見つけられるよう支援できなかった」とイタリア人指揮官を糾弾した。

さらに『Al Eqtisadiah』は、ドイツの移籍専門メディア『Transfer Markt』による市場価格でアル・ナスルが1億7570万ユーロ(約288億円)、川崎が1530万ユーロ(約25億円)という10倍近い大きな差がありながらも、後者が大方の予想を覆したことを伝え、『Okaz』紙はファンの怒りがクラブを運営する非営利団体、投資やマーケティングを担当する営利企業、クラブ経営陣、コーチ陣等、多方面に向けられていることを報じるとともに、以下のように続けている。

「サポーターたちは、真摯な対応、全面的な説明、そしてこれまで起きたこと全てに対する綿密な見直しを求めている。なぜなら、多くの人間が繰り返し指摘しているように、今回の出来事は単なる敗北ではなく、アル・ナスルという名のクラブが担っていた国家的プロジェクトの失敗だからである」

 

 最後に、このアジアの王者決定戦には欧州メディアも関心を寄せ、英国の日刊紙『THE Sun』はロナウドに焦点を当て、「アル・ナスルのタイトル獲得の夢が日本の無名クラブによって打ち砕かれた後、彼は涙をこらえながら何度も肩をすくめ、まるで自分自身と口論しているかのようだった」と報じた。

「21本のシュートと75%のボール支配率を記録しながらも、ロナウドのチームは格下と見なされていた相手に2-3で敗れてしまった。これにより、彼は今季も無冠で終える可能性が高くなった。アル・ナスルはサウジ・プロリーグで現在3位、キングスカップからもすでに敗退している。失意の敗戦後、彼は頭の中で幾度となく失ったチャンスを思い出しては、自分自身に怒っているような様子さえ見せた」

 打点の高いヘディングシュートがゴールポストを叩き、終盤の決定的なシュートがことごとくセーブされるなど、奮闘むなしく、地元ファンの前で失望を味わうことになった40歳のストライカーは、試合後に自身のSNSで「夢が叶うには、時に待たなければならないこともある。ピッチ上で全てを出し切ったこのチームを誇りに思う。信じて、共に戦ってくれた全てのファンにありがとう。あなたたちの応援が、全ての支えになった」とメッセージを発している。

構成●THE DIGEST編集部
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