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海外サッカー

「タケがいないと攻撃は成立しない」 苛立ちを募らせたセルタ戦の久保建英に対して現地メディアはポジティブ評価も! 一方で守備面での不備に苦言も…

THE DIGEST編集部

2025.05.15

 一方、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』は、「(90分に)久保とアルカイツ・マリエスクレナの完璧なワンツーからマルティン・スビメンディがダイレクトで良いシュート」「(36分に)アイエン・ムニョス、セルヒオ・ゴメス、そして久保による見事なトライアングルの連係から、久保がオジャルサバルを狙ってクオリティーの高いクロスを提供」と背番号14のプレーを伝えている。

 しかし、個別評価では「姿を消していた」とネガティブに彼の90分間を総括し、寸評も「試合中、何度もイマノル・アルグアシル監督から叱責を受けていた。その理由は、SBが高い位置を取る中で、守備で相手にしっかりついていかなかったためだ。攻撃では一度もマークを外すことができず、本来の持ち場であるサイドではなく、内側に入りすぎてしまっていた」というネガティブな内容となった。

 続いて日刊紙『El Pais』は、今季のソシエダを苦しめてきた問題を指摘する中で、「後半、主導権を完全に握ったのはギプスコアのチームだった。久保が息を吹き返し、オジャルサバルもスイッチが入り、パブロ・マリンも何度か得点機を迎え、ラ・レアルの攻撃陣の勢いが増した。しかし彼らは、決定力不足という特有の問題を抱えていた……」と報じている。
 
 ソシエダの地元紙『noticias de Gipuzkoa』は、10点満点の採点で及第点に満たない「4」を久保に与え(これでもチーム2番目タイの評価である)、「頑張ってはいるが、調子が良くない。抜け出せないし、相手に待ち構えられている。後半は責任感を持ってプレーしたが、危険な場面を創れず、セットプレーのキックも精度を欠いた」と、厳しい記述が続いた。

 サッカー専門サイト『El Desmarque』は、「日本人選手は、試合を通して何度もチャレンジしたにもかかわらず、思うようなプレーができず、苛立ちを隠せない様子だった。さらに、セルタ守備陣に厳しくマークされており、時折ファウルを受けたにもかかわらず主審ガルシア・ベルドゥラが笛を吹かないことに不満を露にし、相手選手たちと口論になる場面もあった」と伝えている。

 さらに、「ソシエダにゴールが生まれない中、久保自身にも同点に持ち込めるチャンスが何度かあり、彼はボールを持つと積極的に敵陣へと向かったが、ことごとくクラウディオ・ヒラルデス監督率いるチームのDFに阻まれた。そして後半アディショナルタイムには、何度も倒されてもノーファウルとなることに苛立ちが爆発。ヨエル・ラゴと睨み合いになり、両者はヒートアップして押し合う騒動となった」と続けた。

 そして最後に、「ベルドゥラ主審が試合終了の笛を吹き、ソシエダの6年連続欧州カップ出場への挑戦が終わりに近づいたことを告げた。イマノルにとっては悲しい別れとなり、来週日曜のジローナ戦が彼のレアレ・アレナにおけるラストマッチとなる。試合後、選手たちの表情が全てを物語っていた。久保はピッチに倒れ込み、何が起こったのかを信じられないような様子を見せていた」と綴って記事を締めている。

構成●THE DIGEST編集部

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