そして、ブライトンのクラブ専門メディア『WE ARE BRIGHTON.COM』は、「三笘はアクロバティックなスタイルで重要な同点ゴールを決めた他、アメックス・スタジアム史上最高のファーストタッチのひとつを披露した」と綴り、「彼はあらゆる話題を独占するほどの“魔法使い”である」と評した。

　また同メディアは、このアタッカーの去就にも言及しており、「アルビオンのファンにとって、アメックスで青と白のユニホームを着る三笘を見るのは、これが最後だったかもしれない。もしそうなら、信じられないようなゴールを決め、リバプール相手に最高評価を得られるようなパフォーマンスを発揮して別れを告げるのは、まさに相応しい幕引きだっただろう」と、今夏での移籍の可能性を示唆している。

　ブライトンは最終節を前に欧州カップ出場権を獲得する可能性を残しているが、同メディアは「三笘の夢はチャンピオンズリーグでプレーすること。その権利を有するクラブから、ブライトンが断れないようなオファーが届いた場合、彼が去るのは自然な流れである」と指摘。しかし、ファンの視点からの願望も隠さない。
  「それが決まれば、ファンにとっては悲しい日となるが、彼は全ての人々から祝福を受けて旅立つことになるだろう。ファンにできるのは、そんなことが起こらないのを祈ることだけだ。三笘の代わりは、誰にも務まらないからだ。（中略）お願いだからもう１年……ミトマさん！」

　三笘といえば、プレミアリーグ公式サイトのファン投票による「ファン・チーム・オブ・ザ・シーズン」で「FW」部門にノミネートされた10選手のひとりであり、この事実からも彼が今季残した足跡の偉大さが窺える。ピッチ上だけでなく、今夏の移籍市場においても主役となるのかどうか興味深いところだ。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】観客が沸いた三笘のボールコントロール