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海外サッカー

「SF小説のように時間を超えてきた男――」三浦カズが達成した58歳130日での先発出場に各国メディアが注目! しかしウクライナにさらなる年上の現役MFが…

THE DIGEST編集部

2025.07.08

 また、彼が2023年から1シーズン滞在したポルトガルのスポーツ紙『A BOLA』は、「元オリベイレンセのカズが、世界記録を更新。伝説はまだ続いている。彼は60歳までプレーを続ける可能性も否定していない」、『Record』紙は「30代前半で引退する選手もいれば、35歳、40歳でキャリアを終える選手もいる。しかし、三浦は違う。かつてオリベイレンセでもプレーした彼は、まだ現役を終える意思を全く見せていない」と、それぞれ綴っている。

 現役選手としてのプレーに拘り、日々厳しい鍛錬を自らに課している「求道者」カズだが、世界を見渡すと、彼よりさらに長く生きているプロフットボーラーが存在し、先月、英国の日刊紙『The Guardian』が「現在確認されている中で世界最高齢の現役選手であり、日本の三浦よりも1歳年上」と紹介し、大きく取り上げていた。ウクライナの3部リーグに属するクラブ、レアル・ファルマ・オデッサでMFとしてプレーする59歳のミコラ・リホビドフだ。

 1966年1月26日に「ソ連」で誕生した彼は2011年、45歳でプロデビューしたが、実はこのクラブの社長であり、クラブのスポンサーである製薬会社のオーナーでもあるという。2010年にクラブの実権を握った後、子どもの頃からの夢を実現させた彼は、選手としては優れたボールタッチとパス能力があるとのことで、「彼の息子で25歳のアンドリーは『スピードはないが視野が広い。(ジネディーヌ・)ジダンと呼んでやってよ』と笑って言う」(同メディア)。
 
 現在、ロシアからの攻撃で祖国が大きな被害を受けている中、支援に力を入れているという彼は、戦争が終われば、ジョージア、セルビア、ポーランドから外国人選手を獲得したいと考えており、それが実現すれば「いつでも現役を終える準備がある」というが、一方で「当初は50歳までやれたらと思っていたが、もうすぐ60歳。限界は設けない」とも語っている。

 全く異なるキャリアを歩んできた2人の鉄人だが、ともに親子以上に歳の離れたチームメイトに囲まれながら奮闘している。彼らは何歳までプレーし続けられるか? 偉大な「競争」の結末がどうなるかが非常に興味深いところである。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】キングカズ、今季初先発! JFL最年長記録を更新!
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