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海外サッカー

パーマー、パリSG、南米勢…クラブW杯の「勝者と敗者」を英紙が選定!「影響力を確保する手段を手に入れた」FIFAには皮肉も

THE DIGEST編集部

2025.07.17

 残りひとつの「勝者」は「屋根付きスタジアムとアメリカ北西部」だ。「大会期間中、猛暑や天候による遅延が一部で発生したが、それを無効化できたスタジアムも存在した。アトランタのメルセデス・ベンツ・スタジアムなどのドーム型会場は、猛暑の中でも快適な環境を提供。一方、気候面ではシアトルのルーメン・フィールドが過ごしやすかった。インファンティーノ会長はW杯に向けて『暑さが課題』と認め、来夏は屋根付きスタジアムを多用すると語ったが、どこまで柔軟に対応できるかは不明」と、今大会最大とも言える問題に言及している。

 一方の「敗者」には、「大会に参加した多くの選手たち」を挙げた。

「シーズン中のMLSなどのチームを除けば、大半の選手はシーズン終了直後で疲労困憊。大会後はすぐにプレシーズンが始まるため、オフ期間は例年より短くなる。今大会がもたらす長期的な影響は、2025-26シーズンが進む中で徐々に明らかになるだろうが、それはポジティブなものとは言い難い」

「ピッチ(芝生)」については、「決勝が行なわれたメットライフ・スタジアムなどでは、人工芝の上に天然芝を敷いて対応したが、選手や監督からは不満の声が上がった」と指摘。「W杯では、各スタジアムの芝生に7週間の育成期間が確保される予定で、関係者たちはその効果に期待を寄せている」とも伝えている。
 
 今大会で圧倒的な強さを見せながら、決勝で敗れたパリSGも選ばれた。「優勝候補筆頭と目されていたが、最後に最悪の結果が待っていた。決勝まで勝ち上がったためオフは短くなり、シーズン準備も遅れるうえ、得られた賞金は最小で約8800万ドル(約131億円)。決してバカにできない金額だが、莫大な資金力を持つオーナー企業QSI(カタール・スポーツ・インベストメント)にとって、大した額ではない」と、マイナス面の影響を強調した。

「欧州と南米以外の大陸連盟」については、「今大会は厳しい結果に終わった。アジア、アフリカ、オセアニア、北中米カリブ海地域のクラブの勝率は12%。ノックアウトステージに進出できたのはわずか3チーム(アル・アハリ、インテル・マイアミ、モンテレイ)だった。アル・ヒラルがラウンド・オブ16でマンチェスター・シティを倒すサプライズもあったが、全体としては実力差が歴然。今後4年間で、競技レベルに大きな向上が求められる」と指摘している。

構成●THE DIGEST編集部

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