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海外サッカー

オールスターゲームは時間の無駄? メッシのMLSイベント欠場で英紙が問題提起「誰のためのものか?という疑問が浮上している」

THE DIGEST編集部

2025.07.25

『The Guardian』紙は、「このようなイベントは、世界的には奇妙に見えても、米国のスポーツ文化の一部として根付いている。そこでは、スター選手が参加するのが普通だ。マイケル・ジョーダンは13回出場、レブロン・ジェームズは出場した21回全てで先発、ウェイン・グレツキーは18回、シドニー・クロスビーも10回出場した。大谷翔平も、万全のコンディションでなくても、5年連続でプレー。年俸2000万ドル(約29億円)以上の、リーグの『顔』とされる選手に参加を期待するのは、決しておかしなことではない」と伝えている。

 
 ゆえに、リーグ規約には「怪我などの正当な理由がない限り、選出された選手はオールスターゲームに参加しなければならず、欠場した場合はクラブの次の公式戦に出場できない」という条項があるほど。当然それは今回、ハードスケジュールによって参加を回避したMLS最大のスター選手にも適用されることになる。

『The Guardian』紙は、「メッシがこの伝統的な花形イベントを欠場したことで、これが『一体誰のためのものなのか?』という疑問が浮上している」と問題提起。オールスターゲームを競技、エンターテイメントとしての側面から価値あるものと認めながらも、「しかし『時間の無駄』と感じる者がいても不思議ではない。そして、その意見を持つのが名だたるスター選手である場合もある」と指摘した。

「メッシもアルバも、北米のリーグでキャリアを築いたわけではなく、またMLSで“名前だけ”でプレーしているわけでもない。むしろ、非常にハイレベルなパフォーマンスを見せている。その中でメッシは、『意味のある試合に全力を注ぐ』という形で、MLSに逆説的なリスペクトを示しているとも言える」

 同メディアは、MLSのコミッショナーであるドン・ガーバー氏の、「オールスターはビジネス的に重要だが、選手にとって完璧ではない」「インテル・マイアミのスケジュールは他と比べて異常だ。他チームは10日の休みがあったが、マイアミにはそれがなかった。我々としても、その点に対応していかねばならない」「同時にルールはルールであり、それにも対応せねばならない」といったコメントを紹介している。

 そして、「昨年と比べるとMLSのテレビ視聴者数が50%近く増加したが、これを維持する上で、現在の形式でオールスターゲームを続けることが本当に有効かは疑わしい。特に、試合数が年々増え続けている今となっては、だ」と綴り、アメリカの他競技のオールスターゲームが、MLBを除けば「競技性を排除する方向」に進んでいると指摘した。

「私はオールスターゲームが大好きだ。しかし、選手たちにも好きになってもらうにはどうしたらいいか? それが課題だ」とガーバー・コミッショナーは語っているが、同メディアは「選手のコメントを見れば、MLSの多くの選手はまだこのイベントを楽しんでいるようだ。だがその熱意は薄れつつあるようにも見える。それが、重要ではなくなっているからかもしれない」と記事を締めている。

構成●THE DIGEST編集部

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