Q5 Jリーグのホスピタリティは?
A5 これまでいろんな国のメディアルームに行った経験があるが、Jリーグのスタッフは掛け値なしに素晴らしい。なかなか英語でコミュニケーションが取れない環境下で、英語表記のメンバー表や試合記録を提供してくれるサービスは貴重だ。
スペインのラ・リーガやイタリアのセリエAでそういうサービスが必ずあるかと言えばそうではなく、プレミアリーグのクラブのメディアルームに日本語表記のメンバー表や試合記録は、当然ながら存在しない。
Q6 ここからJリーグはどう発展していくか?
A6 私が5~6年前に訪れた時は正直、Jリーグの成長が止まっているように感じた。でも、この2~3年で再びポジティブな方向に進んでいるような気がする。やはり大きいのは、『DAZN』の参入だろう。
『DAZN』のおかげもあって、今のJリーグには正真正銘のスター選手がいる。リーグをさらに発展させるうえで彼らの存在は重要だが、だからといってワールドクラスの獲得が勝利に直結するわけではない。それは今季のヴィッセル神戸の順位を見ても分かる。むしろ恩恵を受けているのはヴィッセル神戸の対戦相手。アンドレス・イニエスタやダビド・ビジャと対峙して一流を肌で感じることができるのは大きい。 Jリーグは今も発展途上の段階で改善の余地を残すという点で、ある意味希望がある。つまり、高いポテンシャルを秘めているということだ。
世界のいくつかのリーグはピークに達しており、それはそれで楽しめる。一方でJリーグは独自の成長を遂げるチャンスに溢れていて、それはそれで刺激的だ。私はその成長を楽しみにしているし、これからもJリーグを興味深く見守っていきたい。グッドラック!!
【著者プロフィール】
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーターになった。また、スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国の大学で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝に輝く。
構成●サッカーダイジェスト編集部
※『サッカーダイジェスト』2019年9月26日号より転載。
A5 これまでいろんな国のメディアルームに行った経験があるが、Jリーグのスタッフは掛け値なしに素晴らしい。なかなか英語でコミュニケーションが取れない環境下で、英語表記のメンバー表や試合記録を提供してくれるサービスは貴重だ。
スペインのラ・リーガやイタリアのセリエAでそういうサービスが必ずあるかと言えばそうではなく、プレミアリーグのクラブのメディアルームに日本語表記のメンバー表や試合記録は、当然ながら存在しない。
Q6 ここからJリーグはどう発展していくか?
A6 私が5~6年前に訪れた時は正直、Jリーグの成長が止まっているように感じた。でも、この2~3年で再びポジティブな方向に進んでいるような気がする。やはり大きいのは、『DAZN』の参入だろう。
『DAZN』のおかげもあって、今のJリーグには正真正銘のスター選手がいる。リーグをさらに発展させるうえで彼らの存在は重要だが、だからといってワールドクラスの獲得が勝利に直結するわけではない。それは今季のヴィッセル神戸の順位を見ても分かる。むしろ恩恵を受けているのはヴィッセル神戸の対戦相手。アンドレス・イニエスタやダビド・ビジャと対峙して一流を肌で感じることができるのは大きい。 Jリーグは今も発展途上の段階で改善の余地を残すという点で、ある意味希望がある。つまり、高いポテンシャルを秘めているということだ。
世界のいくつかのリーグはピークに達しており、それはそれで楽しめる。一方でJリーグは独自の成長を遂げるチャンスに溢れていて、それはそれで刺激的だ。私はその成長を楽しみにしているし、これからもJリーグを興味深く見守っていきたい。グッドラック!!
【著者プロフィール】
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーターになった。また、スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国の大学で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝に輝く。
構成●サッカーダイジェスト編集部
※『サッカーダイジェスト』2019年9月26日号より転載。