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日本代表

正念場を迎えた長友佑都――中島のベンチスタートで露わになった"短所"を克服する術はあるのか

清水英斗

2019.11.16

 そうした関係もあり、原口はビルドアップ局面では、今ひとつ生きなかった。中島であれば、良くも悪くも広範囲にボールをもらいに行ってしまうので、あまり長友の配球には言及されないが、原口のようにアタッカーがきちんと2列目でボールを待っていると、配球できないDFの問題が露わになる。中島の後方ならば長友でいいとしても、原口を起用するのなら、違うサイドバックとの組み合わせを考えてもいいかもしれない。
 
 中島ではなく原口を起用するねらいはあったかもしれない。だが、キルギスの出方に対して、どうするか。その点で森保監督が求める“対応力”は低かったし、その“対応力”に必要とされるプレーの幅広さも、長友あるいは裏抜けのみでポストプレーをほとんど失敗した永井も含め、物足りないところだ。

 19日のベネズエラ戦、あるいは12月のE-1選手権を含め、代表に選ばれたJリーガーには大きなチャンスがありそうだ。新鮮な息吹を見せてほしい。

文●清水英斗(サッカーライター)
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