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日本代表

攻められないし守れない…「ベストメンバー」のU-22日本が露呈した“組織“と“個人“の根深き問題

清水英斗

2019.11.18

 仮に深追いしなければ、オフサイドに仕留めることもできる。仮にオンサイドだったとしてもゴールへの角度は狭いので、最初から寄りすぎず、ボールが出てからアプローチすればいい。また、立田は身体を外側に向けてボールに対応していたので、裏に出ても、そのコースや距離によっては板倉ではなく、立田がそのまま行く状況になるかもしれない。逆に立田が背中を向けていた中央は、彼にとって弱い箇所になるので、板倉は中を優先してチャレンジ&カバーのポジションを取ったほうがいい。
 
 立田がもう少し積極的に、早く1対1で勝負できればという面もあるが、それが出来ないとき、組織でどう防ぐか。相手の角度、立田の状況、オフサイド。さまざまな条件から板倉の判断は振り返らなければならないし、こうした板倉の人に釣られる守備傾向を対戦相手が分析すれば、間違いなく利用してくるだろう。

 コロンビアは良い課題を与えてくれた。この試合で最も素晴らしいパフォーマンスを発揮したのは、マッチメークだった。

取材・文●清水英斗(サッカーライター)
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