なお、日本人選手絡みでは、今大会で世界にその名をアピールした三笘薫が所属するブライトンがモイセス・カイセド（エクアドル）とアレクシス・マク・アリステル（アルゼンチン）による２ゴールと、三笘のスペイン戦ゴールラインすれすれのアシストによって18位にランクインしている（同順位は他に10チーム）。
  　リバプールのユルゲン・クロップ監督はW杯開幕前、自チームからカタールに向かった選手について「全員が早く大会を終えて、我々と一緒にトレーニングできるなら、それは絶対に素晴らしいことだ」と冗談を言い、英国の日刊紙『The Guardian』は「W杯での早期敗退は、プレミアリーグのクラブに利益をもたらす」と題した記事で、代表チームとクラブの微妙な関係について言及した。

　W杯で勝ち上がって活躍すればするほど、クラブの指揮官にとっては怪我を含めたコンディションの面で心配が増すことになるわけで、変則的な今大会について否定的なコメントの多いクロップ監督による冗談には、本心も含まれていることだろう。しかし一方で、世界最高峰の舞台で輝き、ここで記録を残すことは、何にも代えがたい誇り、勲章となり、またクラブにとっても所属選手の価値が上がることは、財政面で歓迎すべきものとなるのは間違いない。

構成●THE DIGEST編集部
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