女子テニスツアーのWTA1000シリーズ「ナショナルバンク・オープン」(7月27日~8月7日/カナダ・モントリオール/ハードコート)は大会8日目の現地3日にシングルス4回戦が行なわれ、センターコート第2試合に元世界ランキング1位の大坂なおみ(現49位)が登場。ノーシードで元11位のアナスタシア・セバストワ(ラトビア/同386位)に6-1、6-0で完勝し、同大会6年ぶり2度目のベスト8進出を決めた。
強風吹き荒れる難しいコンディションの中で行なわれたこの試合、大坂は過去3勝2敗と僅差で勝ち越している35歳のベテラン選手セバストワを相手にリターンゲームで2度のブレークに成功。反対に自身のサービスゲームでは3本のブレークポイントを全てセーブし、早々に第1セットを先取した。
第2セットは大坂の独壇場となる。サービスエースは2本にとどまったものの、ポイント獲得率はファーストサービスで89%、セカンドサービスに至っては驚異の100%をマーク。結局このセットは相手に1ゲームも与えず、わずか49分で試合を締めた。
7月末に昨年9月から約10カ月にわたって師事した名将パトリック・ムラトグル氏(フランス/55歳)とのコーチ契約を解消した27歳の大坂。今大会は過去に元2位のアグニエスカ・ラドワンスカ(ポーランド)や現3位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)らを指導したトーマス・ビクトロウスキ氏に試験的にサポートを受けているが、どうやらそれがうまくいっているようだ。
ここまではリュドミラ・サムソノワ(ロシア/同16位)に逆転勝ちを収め、地元カナダ勢で予選勝者のアリアナ・アルスノー(同515位)と元5位のエレナ・オスタペンコ(ラトビア/同26位)にはストレート勝ち。そして出産と左ヒザの前十字靭帯断裂の大ケガを経て復帰したセバストワには圧勝とようやく完全復活の兆しを見せつつある。
ちなみに大坂が四大大会に次ぐグレードを誇るWTA1000シリーズで8強入りするのは、昨年2月の「カタール・トタルエナジーズ・オープン」(カタール・ドーハ/ハード)以来約19カ月ぶり。セバストワ戦後のオンコートインタビューで大坂は「今日はしっかりしたプランを持って試合に臨めた。それがとてもうまくいったと思う」と満足気にプレー内容を振り返った。
次なる準々決勝で大坂は、先の「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/芝コート)で四大大会初の決勝進出を果たした第5シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ/同7位)と、これまでにツアー18勝を誇る元3位のエリーナ・スビトリーナ(ウクライナ/同13位)のどちらかと対戦する。次戦も大坂の奮闘を期待したい。
文●中村光佑
【動画】大坂がセバストワを圧倒してベスト8入りを決めた「ナショナルバンク・オープン」4回戦ハイライト
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第2セットは大坂の独壇場となる。サービスエースは2本にとどまったものの、ポイント獲得率はファーストサービスで89%、セカンドサービスに至っては驚異の100%をマーク。結局このセットは相手に1ゲームも与えず、わずか49分で試合を締めた。
7月末に昨年9月から約10カ月にわたって師事した名将パトリック・ムラトグル氏(フランス/55歳)とのコーチ契約を解消した27歳の大坂。今大会は過去に元2位のアグニエスカ・ラドワンスカ(ポーランド)や現3位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)らを指導したトーマス・ビクトロウスキ氏に試験的にサポートを受けているが、どうやらそれがうまくいっているようだ。
ここまではリュドミラ・サムソノワ(ロシア/同16位)に逆転勝ちを収め、地元カナダ勢で予選勝者のアリアナ・アルスノー(同515位)と元5位のエレナ・オスタペンコ(ラトビア/同26位)にはストレート勝ち。そして出産と左ヒザの前十字靭帯断裂の大ケガを経て復帰したセバストワには圧勝とようやく完全復活の兆しを見せつつある。
ちなみに大坂が四大大会に次ぐグレードを誇るWTA1000シリーズで8強入りするのは、昨年2月の「カタール・トタルエナジーズ・オープン」(カタール・ドーハ/ハード)以来約19カ月ぶり。セバストワ戦後のオンコートインタビューで大坂は「今日はしっかりしたプランを持って試合に臨めた。それがとてもうまくいったと思う」と満足気にプレー内容を振り返った。
次なる準々決勝で大坂は、先の「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/芝コート)で四大大会初の決勝進出を果たした第5シードのアマンダ・アニシモワ(アメリカ/同7位)と、これまでにツアー18勝を誇る元3位のエリーナ・スビトリーナ(ウクライナ/同13位)のどちらかと対戦する。次戦も大坂の奮闘を期待したい。
文●中村光佑
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