女子テニスツアーのWTA1000シリーズ「ナショナルバンク・オープン」(7月27日~8月7日/カナダ・モントリオール/ハードコート)は現地6日にシングルス準決勝が行なわれ、センターコート第3試合に元世界ランキング1位の大坂なおみ(現49位)が登場。第16シードのクララ・タウソン(デンマーク/19位)を6-2、7-6(7)で下し、同大会初の決勝進出を決めた。
27歳の大坂がナショナルバンクOPに出場するのは2年連続6度目。今大会は1回戦で予選勝者のアリアナ・アルスノー(カナダ/515位)、2回戦でリュドミラ・サムソノワ(ロシア/16位)を破り、3回戦では2017年全仏オープン優勝者で元5位のエレナ・オスタペンコ(ラトビア/現26位)を撃破。4回戦では元11位のアナスタシア・セバストワ(ラトビア/386位)にわずか49分で完勝すると、準々決勝でも元3位の実力者エリーナ・スビトリーナ(ウクライナ/現13位)に6-2、6-2で快勝してベスト4入りを果たしていた。
準決勝で大坂が対峙したのはこれまでにツアー3勝を挙げ、現在キャリアハイの19位につけている22歳のタウソン。両者は今年1月の「ASBクラシック」(ニュージーランド・オークランド/ハード/WTA250)で1度だけ対戦しているが、この時は大坂が第1セットを6-4で先取した直後に棄権し、準優勝に終わっていた。
約半年ぶりの再戦となった今回も第1セットから大坂が主導権を握る。2-2で迎えた第5ゲームで2本のブレークポイントを凌ぐと、直後の第6ゲームではダブルのブレークチャンスを迎え、これを1回で取り切って先行。大坂は第8ゲームでもブレークを奪い、33分で第1セットを先取した。
第2セットも大坂が第4、6ゲームでブレークを獲得。しかしセット中盤に進むにつれて大坂のミスが増え、2度のブレークバックを許してイーブンに。その後はブレークできなかった大坂だったが、残りのサービスゲームは全てキープし、勝負の行方はタイブレークへ委ねられた。
タイブレークでは大坂の粘りが光った。立ち上がり3ポイントを連取されるなど苦しい展開となるも、タウソンの2本のセットポイントをセーブ。激しい攻防の末に大坂が2本目のマッチポイントをものにし、1時間45分で決勝への切符を手に入れた。
大坂が四大大会に次ぐグレードを誇るWTA1000シリーズで決勝に進むのは準優勝した22年3月の「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/ハード)以来約3年半ぶり。この結果四大大会4勝目を飾った21年の「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハード)以来、約4年半ぶり8度目のツアー優勝に王手をかけた。
大坂が決勝で迎え撃つは、ソフィア・ケニン(アメリカ/27位)、ココ・ガウフ(アメリカ/同2位)、エレーナ・ルバキナ(カザフスタン/12位)の3人の四大大会優勝経験者を破り、怒涛の快進撃を演じてきた地元カナダ期待の18歳、ビクトリア・エムボコ(85位)。完全アウェーの厳しい戦いにはなりそうだが、ここまで来たからには大坂の優勝を期待したい。
文●中村光佑
【動画】大坂なおみがタウソンを破ったナショナルバンクOP準決勝ハイライト
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27歳の大坂がナショナルバンクOPに出場するのは2年連続6度目。今大会は1回戦で予選勝者のアリアナ・アルスノー(カナダ/515位)、2回戦でリュドミラ・サムソノワ(ロシア/16位)を破り、3回戦では2017年全仏オープン優勝者で元5位のエレナ・オスタペンコ(ラトビア/現26位)を撃破。4回戦では元11位のアナスタシア・セバストワ(ラトビア/386位)にわずか49分で完勝すると、準々決勝でも元3位の実力者エリーナ・スビトリーナ(ウクライナ/現13位)に6-2、6-2で快勝してベスト4入りを果たしていた。
準決勝で大坂が対峙したのはこれまでにツアー3勝を挙げ、現在キャリアハイの19位につけている22歳のタウソン。両者は今年1月の「ASBクラシック」(ニュージーランド・オークランド/ハード/WTA250)で1度だけ対戦しているが、この時は大坂が第1セットを6-4で先取した直後に棄権し、準優勝に終わっていた。
約半年ぶりの再戦となった今回も第1セットから大坂が主導権を握る。2-2で迎えた第5ゲームで2本のブレークポイントを凌ぐと、直後の第6ゲームではダブルのブレークチャンスを迎え、これを1回で取り切って先行。大坂は第8ゲームでもブレークを奪い、33分で第1セットを先取した。
第2セットも大坂が第4、6ゲームでブレークを獲得。しかしセット中盤に進むにつれて大坂のミスが増え、2度のブレークバックを許してイーブンに。その後はブレークできなかった大坂だったが、残りのサービスゲームは全てキープし、勝負の行方はタイブレークへ委ねられた。
タイブレークでは大坂の粘りが光った。立ち上がり3ポイントを連取されるなど苦しい展開となるも、タウソンの2本のセットポイントをセーブ。激しい攻防の末に大坂が2本目のマッチポイントをものにし、1時間45分で決勝への切符を手に入れた。
大坂が四大大会に次ぐグレードを誇るWTA1000シリーズで決勝に進むのは準優勝した22年3月の「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/ハード)以来約3年半ぶり。この結果四大大会4勝目を飾った21年の「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハード)以来、約4年半ぶり8度目のツアー優勝に王手をかけた。
大坂が決勝で迎え撃つは、ソフィア・ケニン(アメリカ/27位)、ココ・ガウフ(アメリカ/同2位)、エレーナ・ルバキナ(カザフスタン/12位)の3人の四大大会優勝経験者を破り、怒涛の快進撃を演じてきた地元カナダ期待の18歳、ビクトリア・エムボコ(85位)。完全アウェーの厳しい戦いにはなりそうだが、ここまで来たからには大坂の優勝を期待したい。
文●中村光佑
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