現在行なわれている男子テニスツアーのマスターズ1000シリーズ「シンシナティ・オープン(8月7日~18日/アメリカ・シンシナティ/ハードコート)に出場する世界ランキング2位のカルロス・アルカラス(スペイン)がメディアの取材に応じ、準優勝に終わった先の四大大会「ウインブルドン」(6月30日~7月13日/イギリス・ロンドン/芝コート)を振り返った。
6月の全仏オープンでライバルのヤニック・シナー(イタリア/現1位)を相手に3本のチャンピオンシップポイントを握られたところから大逆転勝利を収め、四大大会5勝目をゲットした22歳のアルカラス。しかし反対に大会3連覇が懸かっていたウインブルドンでは決勝でシナーにリベンジを許し、過去5戦負けなしだった四大大会決勝で初黒星を喫した。
“テニスの聖地”で苦い経験を味わったアルカラスだが、敗戦後は思いのほか清々しく、特に落胆することもなかったと明かす。「ウインブルドン決勝での負けをどう受け止めたか?」との質問に対し、次のように答えた。
「四大大会の決勝で負けたのは自分にとって初めての経験だったけど、それを受け入れる準備をしておく必要がある。もちろん負けたくはなかったけど、試合後は誇らしい気持ちでコートを後にしたよ。どんな名選手でも一度は経験することだから、いつかはそういう日が来ると思っていた。数時間で気持ちを切り替えられたし、自分にはまだ改善すべき点がたくさんあることもわかった。ウインブルドン決勝という特別な舞台を経験できたことには感謝しかないし、自分のプレーにも誇りを持っている」
続けてアルカラスはシナーと良きライバル関係を築けていることについて、「僕らは本当に短期間で大きな成果を出してきた。ここから何年もかけて僕らの関係は深まっていくと思う。2人でどこまで成長できるかはこれからわかるだろう」とコメント。一方で今季の最大の目標の1つにシナーから王者の座を奪い、2023年8月以来のランキング1位に返り咲くことを挙げた。
「今は自分の取り組みにとても満足しているし、今後もこの調子でやっていきたい。プレー面で改善したい点はいくつもあるけど、今一番大切なのは、世界中の大きな大会でプレーすることを楽しみつつ、コート上でもオフコートでも充実した時間を過ごすことだと思っている。年末までの目標は、世界ランキング1位に返り咲くことだ」
なお今回のシンシナティOPもシナーが第1シード、アルカラスが第2シードで参戦するため、両者が当たるとすれば決勝のみ。願わくは再び2人の名勝負が見られることを期待したい。
文●中村光佑
【動画】アルカラスとシナーによる「ウインブルドン 2025」決勝ハイライト
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6月の全仏オープンでライバルのヤニック・シナー(イタリア/現1位)を相手に3本のチャンピオンシップポイントを握られたところから大逆転勝利を収め、四大大会5勝目をゲットした22歳のアルカラス。しかし反対に大会3連覇が懸かっていたウインブルドンでは決勝でシナーにリベンジを許し、過去5戦負けなしだった四大大会決勝で初黒星を喫した。
“テニスの聖地”で苦い経験を味わったアルカラスだが、敗戦後は思いのほか清々しく、特に落胆することもなかったと明かす。「ウインブルドン決勝での負けをどう受け止めたか?」との質問に対し、次のように答えた。
「四大大会の決勝で負けたのは自分にとって初めての経験だったけど、それを受け入れる準備をしておく必要がある。もちろん負けたくはなかったけど、試合後は誇らしい気持ちでコートを後にしたよ。どんな名選手でも一度は経験することだから、いつかはそういう日が来ると思っていた。数時間で気持ちを切り替えられたし、自分にはまだ改善すべき点がたくさんあることもわかった。ウインブルドン決勝という特別な舞台を経験できたことには感謝しかないし、自分のプレーにも誇りを持っている」
続けてアルカラスはシナーと良きライバル関係を築けていることについて、「僕らは本当に短期間で大きな成果を出してきた。ここから何年もかけて僕らの関係は深まっていくと思う。2人でどこまで成長できるかはこれからわかるだろう」とコメント。一方で今季の最大の目標の1つにシナーから王者の座を奪い、2023年8月以来のランキング1位に返り咲くことを挙げた。
「今は自分の取り組みにとても満足しているし、今後もこの調子でやっていきたい。プレー面で改善したい点はいくつもあるけど、今一番大切なのは、世界中の大きな大会でプレーすることを楽しみつつ、コート上でもオフコートでも充実した時間を過ごすことだと思っている。年末までの目標は、世界ランキング1位に返り咲くことだ」
なお今回のシンシナティOPもシナーが第1シード、アルカラスが第2シードで参戦するため、両者が当たるとすれば決勝のみ。願わくは再び2人の名勝負が見られることを期待したい。
文●中村光佑
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